新聞、CATV、衛星放送、ラジオ、映画…

メディア王と呼ばれるR・マードックって何者なの?

2007.06.07 THU



写真提供/時事通信
「マードック、ダウ・ジョーンズ(DJ)買収に動き」――。5月初旬、こんなニュースが大きく報じられた。DJ社は「ダウ平均株価」でも知られる世界的に影響力を持つ大企業。そんなDJ社を買収しようとするルパート・マードックって、いったい何者なのだろう?

個人名で報じられると、村上ファンドみたいな投資家っぽいけれど、マードックは「メディア王」の異名を持つ新聞社のオーナーだ。21歳で父が遺した新聞社を継ぎ、オーストラリアでニューズコーポレーション社を設立。同国初の全国紙「ジ・オーストラリアン」を創刊し、テレビ界へも進出した豪腕経営者である。いったいどれぐらいスゴい人物なのか? 上智大学文学部新聞学科の鈴木雄雅教授に聞いてみた。

「まずは彼の資産額。映像、活字メディア部門では世界第1位です。経営手法はかなり強引で、資金難の部門を切り売りしては、新たな企業の買収に動きます。有料放送事業を成功させるためにラグビーリーグを作ったことも。成功のためには何でもするというイメージですね」

地元オーストラリアからスタートしたニューズグループは現在、新聞26紙、テレビ関連54チャンネルを所有。映画や雑誌、音楽など傘下のメディアは140に迫る。現在、収益の7割はアメリカからだ。

そんなマードックが日本のメディアを傘下に収めていないのはなぜなのか。

「日本の新聞社は株式公開していないからTOB(株式公開買い付け)しづらい。また、テレビ局は日本の放送法が外資参入の壁になっているんです」(鈴木教授)

ただ、96年にはソフトバンクの孫正義氏と組んでテレビ朝日買収を試みたし(失敗に終わった)、マードック傘下のJスカイBが日本のPerfecTV!と合併し、「スカパー!」が誕生した(現在、資本関係はない)。

そんなマードックも今年で76歳だが、本人いわく「125歳まで働きたい」って…。この飽くなきビジネスへの情熱、僕たちも見習うべきか。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト