トイレットペーパー、綿棒、まな板…

昔は基本、白色だったのに…今、生活雑貨がなぜか黒い!

2007.06.14 THU



撮影/森山みよこ
言われてみれば確かにそうかも。トイレットペーパーに歯ブラシ、耳かき、まな板まで。巷を見渡すと黒い生活雑貨が増えている気がしませんか? 僕らがまだ小さかったころ、生活雑貨に黒色はなかったような…。

では、なぜ今黒い生活雑貨が増えてきているのか? 実際に製品化されている黒い耳かきや綿棒は「耳あかを確認したい」というユーザーの気持ちを考ればうなずける。黒いまな板は「背景を黒くすることで食材や器具とのコントラストをつけ、見やすくする」という視認性を重視したとのことで、これも納得。じゃあ黒いトイレットペーパーは? ちなみにこの商品、本国・ポルトガルから日本への初上陸が決定しているので、輸入代理店・エストゥエスの武村さんに黒色にまつわる開発秘話を聞いてみた。

「トイレットペーパー=白という既成概念を壊したいという思いから、製品化に至ったと聞いています。黒色を選んだ理由は、エレガントで洗練されていて、リベラル。そして永遠にファッショナブルだから。実用性というよりもファッション性を重視して選んだようです」

ないから、作ろう。そんな思いから製品化したというわけだ。千葉大学工業デザイン学科の渡辺誠教授からは“生活雑貨の黒化”についてこんな話を聞くことができた。

「“白もの家電”に代表されるように、生活雑貨の多くは80年代までは白が主流でした。もともと日本では“家庭内のことは妻に任せる”という風潮が強く、生活雑貨のターゲット層は主婦だったんです。白は清潔感があり、主婦層に人気が高い色ですからね。ちなみに黒は機能的なイメージを与えるため、男性に好まれる傾向があります」

生活雑貨の黒化の一因には、黒を好む男性がターゲット層に含まれるようになったことも関係しているというわけだ。昨今の生活スタイルの変化を考えると、今後も生活雑貨の黒化はますます広がりそうな気配。選択肢が増えるのは消費者としてはありがたい話です。


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