ベストセラーも続々登場!

どうしてケータイ小説ってヒットしてるの? その特徴は?

2007.07.26 THU

100万部を軽く超えるベストセラー、映画化決定の作品が次々と生み出されているケータイ小説。ケータイSNSの普及で誰もがケータイ小説を発表できるようになり、今では10代後半~20代半ばの書き手を中心に、何百万もの作品がケータイSNS上で公開されている。一般の文芸誌が苦戦しているなか、ケータイ小説は2005年度の市場規模が46億円を超える急成長をしている。なぜケータイ小説が、これほど支持されているのだろう。ケータイ小説コンテストを開催しているケータイSNS・GOCCOの代表取締役・宇井昭如さんに聞いてみた。

「文体が、友達とメールでお互いの恋愛事情を語っていくようなくだけた感じなので、若い読者は感情移入しやすいのでしょう。やはり、自己体験を踏まえたような私小説風の恋愛モノが人気です。特徴としては、ケータイ画面に字がびっしり並んでいると読みにくいため、情景描写は少なめに、一行は短く、改行を多くすることで心情を伝えようとする文章テクニックがよくみられます。著者サイドも、普段から肌身離さずケータイを使っている世代が中心ですから、ブログを書くようにちょっとずつアップしています。肩肘張らずに、ちょっと空いた時間でも読める気軽さが、敷居を低くしているのでしょう」

活字離れが進んでいるといわれる若年層にとって、慣れ親しんだメール文体で書かれた小説の方が、リアリティがあるのだろう。文字数の制約により詳細な描写ができない傾向があるが、そのぶんストレートでライトな文章になっており、若い感性にフィットしたのではないだろうか。普段、本を読まない層にアプローチできたことは、マーケット的には大きな意義がある。

ケータイ小説は、従来の小説好きには物足りないと感じられるかもしれない。しかし、若い世代ならではの言語感覚を覗くつもりで読んでみると、意外に楽しめるかも。なにしろ電車内で手軽に読めますからね。


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