自販機のセンサー? それとも硬貨の問題?

自販機で硬貨が認識されないナゾに迫ってみた!!

2007.07.26 THU



図版製作:大黒秀一
照りつける夏の日差しに、のどもカラカラ。自販機でジュースでも買おうと、硬貨を入れると「チャリーン!」…あれ? 出てきちゃったよ。もう1回入れてみよう。「チャリーン!」…な、なんでぇ~!?――こんな経験、皆さんもありません?

あの現象はいったい何が原因で起こるんだろう。その後何回か入れ続けると認識されることもあるし、そう考えると自販機のセンサーの問題? いや、硬貨を替えると即認識されることもあるしな…ってことは、硬貨の問題なの? 自販機メーカーの最大手・富士電機リテイルシステムズ・広報グループの羽田さんにお話を伺ってみた。

「答えを先に言っちゃうと、硬貨の問題です(笑)。自販機には『コインメック』と呼ばれる硬貨識別機が搭載されていて、投入された硬貨が内部のセンサーを通過すると、瞬時に大きさ、厚さ、材質を電磁波でチェックしているんです。それによって硬貨の種類を識別しているのですが、硬貨が曲がっていたり、汚れが付着していたりすると、認識されないケースがあるんですよ」

なるほど。じゃあ何回か入れても認識されない硬貨はサッサとあきらめて、別の硬貨を投入した方が早いってことか。それにしても、電磁波を利用して識別していたとは…自販機ってなにげにハイテク!

「認識する基準をあんまり厳しく設定してしまうと、正しいお金でも次々とハネられてしまうおそれがあるので、そこをちょっとユルくしたり…そういったさじ加減は、すべて技術者たちのプログラミングによって行われています。よく『通りにくい』といわれている“ギザ10”も、一応認識するようには設定されています。ただ、ギザの有無に関係なくギザ10自体が古い硬貨なので、年月と共に磨耗が進んだ結果、認識されないことが多いようです」(同)

現在、日本に普及している自販機の数は約260万台(券売機除く)。偽造硬貨の流通を防いでいる影の主役は、自販機製造の技術者たちなのかも。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト