“世界一長い川”の記録が更新!?

ところで川の長さは誰がどう決めているの?

2007.08.02 THU

僕らが学校で習った「世界一長い川」は、約6650kmのナイル川。ところが最近、アマゾン川で新たな源流が発見され、世界の地理学会が注目しているという。ブラジル地理統計院の発表によれば、その源流は以前からさらに南へ400km、つまり河口から約6800kmに位置し、ナイル川の全長を追い抜いたのだとか。う~ん、ここで素朴な疑問が1つ。そもそも、川の長さってどういう尺度で測られているのだろう。源流を定める“基準”みたいなものがあるの?

「川の始まりは、それぞれの川によって多種多様です。たとえば都内を流れる多摩川だと、地中からしみ出る最初の一滴がそう。ただ、これを見るのは非常に大変ですが…」

こう話してくれたのは、国土交通省京浜河川事務所の下條さん。同所は多摩川、鶴見川、相模川、沖ノ鳥島を管理する機関だ。

「川には無数の支流があり、それらが集まって本流となります。つまり河口から川をさかのぼろうにも、枝分かれがたくさんあるということです。日本では河川法によって、“上流端”と呼ばれる本流の端は定められているのですが、それより先にある、支流の源すべてを調査するのは物理的にも時間的にも難しい。つまり河川の源流は、法的に定義付けされていないんです」

なっなんと! でも源流を決めないことには、正確な全長が測れないのでは?

「多摩川の場合だと、上流端の位置や古くからの言い伝えによってだいたいの源流が特定されていて、それは山梨県の笠取山とされています。結局、我々はこの一帯を“源流域”とし、河口から上流端までの実値と併せて、おおよその距離を割り出しているのです」

意外とアバウトだった河川の全長調査。要は僕らみたいな素人でも、どこかの山奥で新源流を発見、そして全長更新! な~んてこともあるワケだ。まあ、何度も調査隊が入った著名な大河は無理でも、地元のマイナーな川くらいなら…やってみる価値あるかもよ!?


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