本当は違法行為だったの?

ラジコンが50年ぶりに規制緩和されるってどういうこと?

2007.08.30 THU

子どものころ、熱中したラジコン。家の周りで遊んでいた人も多いのでは。でも、それは違反行為だったかも知れないって知ってました? 実は、およそ50年前に施行された電波法によると、建物から500m以内の距離ではラジコンをしてはいけなかったとか。そして、その規制の緩和がようやく検討されているという。

そもそもラジコンには、トイラジコンとラジコンの2種類がある。トイラジコンは飛ばす電波が微弱なため、どこでも自由に遊ばすことができるが、ラジコンは大きいもので全長2メートルにもなり、使用する電波もより強い。両方ともコントローラーから電波を発信し、機体にある受信機で電波をキャッチし動くのだが、実はこの仕組み、テレビ放送と同じだとか。さらに昭和32年の段階では、27メガヘルツの倍数の電波を使用するという共通点もあった。そのため、50年前の日本ではラジコンと他の無線が、たびたび混信し、ラジコン飛行機が墜落するといった誤動作が起きていた。

「他の無線設備への電波の干渉を防ぐために距離の規定を設けることになりました。それにラジコンは電波を扱うのに、免許がいらない。かわりに、ラジコンがラジオを妨害しないように、建物から500m以上離れるようにと、制限されることになったのでしょう」(日本ラジコン電波安全協会・岩渕さん)

しかしこの法律を忠実に守ると、今の日本では遊べる場所が極端に少なくなる。

「多くの方に“500mの距離を短縮してほしい”という要望をいただき、検討することに。現在は、ラジコンが建物にどのくらい近づいても電波の混信の問題がないかを専門家が検討しているところです」(総務省・林さん)

50年の時が経ち、混信は皆無とさえいわれるまでに技術は向上した。それはラジコン愛好家の間でも周知の事実。悲しいかな、法律だけが置いてきぼりだったのだ。


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