循環型社会に向けて分別ルールも多様に

「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」地域で基準が違うのはなぜ?

2007.09.20 THU

引っ越し直後のある日、ゴミを出そうとしたら近所のおばさんに注意された。「ちょっと、そのプラスチックは燃えるゴミよ」。え!? 前に住んでいた町は不燃ゴミだったのに~。回収日はともかく、地域によって可燃・不燃の基準まで違うのは、いったいどうしてなの? 東京二十三区清掃一部事務組合の小林企画室長に疑問をぶつけてみました。

「家庭ゴミを含む一般廃棄物の処理については、国の廃棄物処理法に基づき、各市町村がその処理責任を負っています。そのため、各市町村にある清掃工場の性能や埋め立て地のスペース、ゴミ処理に対する考え方によって、分別の基準が異なるんです。たとえば23区では来年度から分別方法を変えて、リサイクルできないCDやビデオテープなどの廃プラスチックを、可燃ゴミとして収集することになりました」

え、基準が変わっちゃうんですか?

「現在、23区の不燃ゴミは資源となる鉄やアルミなどを除いた後、そのほとんどを東京湾にある処分場に埋め立てています。ところがそのスペースは限られているうえ、次の予定地のめども立っていません。そこで埋め立ての大半を占める廃プラスチックは焼却処理を行い、そのエネルギーを発電などに利用することで、処分場の延命化を目指しているのです」(同)

でも、不燃ゴミを燃やすと有毒な煙がもくもくと出るイメージが…。

「たしかにゴミの分別が始まった昭和48年当時は清掃工場の設備が未熟で、プラスチックを焼却すると塩化水素などのガスが発生し、公害の一因となりました。しかし今は技術が進歩し、23区内の工場は建て替えや改造を施したので心配ありません」(同)

ちなみに仙台市や横浜市などでは同様の廃プラ焼却がすでに行われており、今後は可燃・不燃だけではなく、リサイクル可能かどうかがゴミ分別の大きな基準に。ただし、資源回収のルールは自治体によって様々。自分が住む地域の回収方法はしっかりと確認しておこう。


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