三河屋=酒店、伊勢屋=菓子店…

「同じ屋号のお店」がやたらと多い謎に迫る!

2007.10.11 THU



撮影/厨部
「まいど、三河屋でーす!」と聞けば。多くの人が酒屋さんを連想するのでは?

もちろんその理由には、日曜夕方の国民的アニメの影響もあるわけだが、実際近所に「三河屋」酒店がある! って人も相当いるはず。ちなみに「iタウンページ」で検索すると、現在「三河屋(みかわや)」を名乗る酒店は、都内だけで70件弱。チェーンでもないのに、同じ屋号を名乗るお店がこれだけあるのは、やはり不思議な感じが…と思い、さらに検索したところ。なんと「三河屋」以上の一大勢力を発見! それが、和菓子の「伊勢屋(いせや)」だ。その数、都内に百数十店(製造店も含め)。いったいなぜ、酒店は「三河屋」で和菓子は「伊勢屋」なのか? 以下調査報告です。

まず。両者に共通する法則が“地名”。商業文化が大きく発展した江戸時代に、三河(現在の愛知県)や伊勢(現在の三重県)出身の商人が江戸を含む全国に進出。自分の出身地を“屋号”に用いたことから、同名の店舗が多数存在するようになったのだという。なので、実際には酒、菓子のみならず、様々な業種の「三河屋」「伊勢屋」が存在するわけだが。特に酒、和菓子にこの屋号が多い理由は? というと…。

「三河屋」の場合、三河の国が酒や味噌醤油の醸造業が盛んだった、と比較的ハッキリした根拠を見つけた。しかし「伊勢屋」の場合になると、なぜ和菓子なのか? が、ちょっと不明瞭なんですな。しかも、調べた限りでは、和菓子の「伊勢屋」が特に多いのは、東京地方に限った現象のようで。伊勢市観光協会に尋ねてもみたのだが、

「やはり、詳しいことはわかりかねます…」

とのお返事。ただし推論のレベルながら、《伊勢出身者による菓子店が多かった?》《江戸で流行していた“お伊勢参り”の道中で、団子や餅菓子などが人気となっており、それが『伊勢=菓子』の連想になった?》可能性が高い模様。地味だが意外に深い「伊勢屋」の謎。団子でも喰いつつ、継続調査したいものです。


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