いつからそういうことに?

不倫が“悪いこと”になったのは平安時代だった!

2007.10.11 THU

政治家から芸能人まで、不倫報道ってのはいつの世も世間の関心を集めるホットニュース。でもね、有名人の不倫はマスコミに叩かれる一方で、小説やドラマの世界では美化されてたり、倫理的には認められてないのに、法律違反にはならなかったり。ウーン…この感覚ってなんだか微妙じゃないですか!?

このモヤモヤを解消すべく、不倫の歴史をひもといてみた。なんと、日本人に不倫という概念が芽生えたのは平安時代だと言われている。それまではOKだったってこと? 『平安朝の女と男』(中公新書)の著者で、当時の事情に詳しい歴史学者の服藤早苗氏に聞いてみた。

「10世紀ごろに、貴族の間で政治的な役職に自分の子孫を継がせる制度が確立し、そこで初めて“家”という概念が成立します。だから夫は、正式な跡取りを作るためにも、妻が他人と性交することをとがめるようになる。つまり“女の不倫”が家系を壊す行為だと認識され始めるわけです」

男性は妾の存在が許されていた一方、女性の不倫は“汚れる”とされていたのだ…。長いあいだ、女の役割は家の跡継ぎを産むことであり、現在と比べると女性の権利という概念が稀薄だった社会的背景がチラホラ垣間見える。

さて、鎌倉時代、密懐(不倫)は正式に法律違反となった。御成敗式目では、人妻と密懐した御家人は所領の半分を没収するという重い罰を設定している。その後、戦国時代には各地の家法で夫は妻を寝取った男を斬り捨てOKに! 江戸時代を迎えると、諸藩は独自の規定で不義密通(不倫)をした妻とその相手をどちらも重罪に処したという。いやはや、不倫も命がけだ。

戦後、ようやく日本国憲法が「男女平等」を明確にうたう。そして1947年、もはや告訴件数が極めて少なかった姦通(不倫)罪が廃止され、法律で不倫を制裁する時代が終わった。その後はご存じの通り。1996年…ようやく「不倫は文化」となったのでした!


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