接近したら徹夜も覚悟!?

台風の進路はどうやって予想している?

2007.10.25 THU

子どものころは台風接近中と聞くと、学校がお休みになるかも!?なんて密かにワクワクしていたものの、大人になった今では交通機関が乱れたりと単なる迷惑者…。TVの気象情報を見ると、台風の予想進路が円状で表示されているけど、あれってどうやって割り出しているんでしょう? 気象予報協会の富沢 勝さんに聞いてみました。

「台風の進路は、気象庁が気圧の配置や上空の風の流れなどの観測データを、スーパーコンピュータに入力して算出しています。一般的に台風は気圧の低い方に向かう傾向がありますが、太平洋高気圧などそのときの大気の状態によって進路は変わる。気象衛星ひまわりもなく、アナログの天気図を使っていた昔に比べると、予報円内に台風の中心が入る確率は70%以上と、精度が上がってきています」

ということは、今の技術なら台風の進路はかなり先まで見通せるということ?

「気象庁内では1週間先の予想まで出していますが、誤差の範囲が大きくなってしまうため、一般には72時間、3日先までの進路予報を発表しています。また台風が海上にある時点では観測データが少ないため、上陸後の方がより精度が高まります」(同)

なるほど、そんな事情が。ところでちょっと気になったんですが、やっぱり台風が接近すると気象庁の人は夜を徹して観測に当たるんでしょうか?

「昔はそうだったみたいですね。昭和40年代までは気象庁の講堂を特設スタジオにして、そこから台風情報を放送していましたので。全国的にはともかく、いまでも人が不足しがちな地方の気象台においては徹夜の観測になるでしょう。ちなみに台風、注意報、警報に関しては、気象庁発表のデータに手を加えたり、民間業者が勝手に予報を出すことは気象業務法で禁じられています」(同)

多くの人の生活を左右するため、それだけ台風の進路予報における責任は重大というわけなんですね。


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