歴史の常識が随分変わっている

鎌倉幕府成立が“イイクニ”から“イイハコ”になったってホント?

2007.11.08 THU



写真提供/時事通信
問題です。鎌倉幕府成立の年は? はい、1192年。僕ら世代にとって「イイクニ作ろう鎌倉幕府」は代表的な年号の覚え方。でも、最近の教科書を読んでびっくり。山川出版社の詳説日本史Bには『1185年、頼朝は諸国に守護・地頭という役人を任命する権利などを獲得。東国が中心だった支配権が西国にも及び武家政権としての鎌倉幕府が成立』との内容が書いてある。「イイハコつくろう鎌倉幕府」。正直締まらない。

調べてみると、どうやら鎌倉幕府の成立時期には諸説あるらしい。1185年説の根拠は、守護と地頭を置くことで全国に支配権をもったから。1192年説の根拠は源頼朝の征夷大将軍任命。ほかにも、後鳥羽上皇(朝廷)が幕府に敗れた1221年の承久の乱をもって成立といった説も。『世界一受けたい日本史の授業』などの著作をもつ河合 敦先生によると、学会では1192年説は少数派なのだとか。

「主流は1185年説。ただ、一般に浸透しているので1192年と書いている教科書もあります。その場合は『名実ともに』の一文入りで、実質的には1192年以前に幕府が成立した書き方をしています」

歴史が変わったというより解釈が変わってきたという感じだ。ところがR25世代が教わった歴史のなかには、事実自体が変わったものもある。その原因が2000年に起きた旧石器遺跡ねつ造事件。これにより日本の旧石器時代は70万年前から3.5万年前に変更。また、年代計測や科学技術の発達により明石原人や三ヶ日人の骨は原人のものではないと証明され、現在の教科書には載っていない。河合先生によると「今は歴史学者も増え時代や出来事を細分化し詳しく検証しています。それで新しい発見や解釈が生まれ、歴史が変わっているのですね」とのこと。

解釈が変わった歴史は結構あるので、詳しくはランキングで。たまには歴史の勉強をして、知識のアップデートをしておいた方がよさそうです。


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