人間の感覚センサーの不思議…

“くすぐったい”と“快感”は同じメカニズムだった!?

2007.11.15 THU



イラスト:村田らむ
背中を指でツツーっと愛撫されたり、太ももをサワサワ~っと撫でられた時。「くすぐったい!」って感じる場合と「気持ちいい~」って場合がありません? 同じ刺激なのに、なぜ違いが!? そこで、『皮膚感覚の不思議』(講談社刊)の著者で、身体心理学に詳しい山口創さんに聞きました!

「そもそもくすぐったいというのは、皮膚についた害虫を察知し、身を守るために備わった防衛本能だと考えられます。そのため、虫が体を這うとくすぐったいと“不快”に感じて振り払おうとするんです」

くすぐったいって不快なの!? 笑っちゃうから、むしろ“快”かと思ってた…。

「確かに笑いは『楽しい』『うれしい』などと感じた場合に起こるので、くすぐられた時には“快”と“不快”が同時に起こっているといえます。そして、“快”が“不快”より大きくなった時、気持ちいいと感じるのでしょう。性行為の場合、最初は緊張や不安から防衛本能が働くため、くすぐったいと“不快”に感じ、徐々にリラックスして相手を受け入れる心理状態になると“快”が強まり気持ちよくなります」

なるほど。心と関係があったんだ! あと、気になるのがくすぐったい箇所。特定の場所が強烈にくすぐったい理由は?『人体の不思議』(日本文芸社刊)の著者で山西クリニック院長の山西敏朗さん、教えて!

「生物学的には、まだ解明されていないことも多いのですが、耳周辺や首筋、脇の下、足の裏などのくすぐったさを強く感じる部分には、自律神経という体をコントロールする神経が集中しています。そのため、他の部位に比べて皮膚感覚がずば抜けて敏感なんですよ。ちなみに、自分で触ってもくすぐったくないのは、小脳が『指を動かせ』と指令を出し、大脳が『刺激が来るぞ』と身構えるから。他人のくすぐりは、予期できないのでくすぐったいんです」

まだナゾが多いようだけど、“気持ちいい行為”にするには、安心できる関係性が大事なのね。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト