観光地の景観問題&地球の環境問題

日本最大級の鳥取砂丘が緑化してるとご存じか!?

2007.12.20 THU

47都道府県中、最も人口が少ない鳥取県が12年連続の人口減で今年60万人を割った。原因は自然減や、県外からの転入減だが、減っているのは人口だけではない。ニュースによれば、鳥取の一大観光地・鳥取砂丘が緑化と浸食によって、その砂浜を減らしているとか。浸食はともかく、地球環境のトレンドは砂漠化傾向なのに、なぜ鳥取砂丘は緑化しているのか? そのミステリーをハントすべく、鳥取砂丘に向かった。

波打ち際からドーンとそびえたつ巨大な砂山を登ると、眼下に広がるは風紋なびく広大な砂原。思ったより草は生えてない。

「実は平成3年ごろが緑化のピークでした」とは鳥取砂丘景観保全協議会の山本仁志氏。「古くからこの砂浜は、近隣住民に砂害を及ぼすため保安林の植樹が進められていた土地でしたが、昭和30年に天然記念物と国立公園に指定されると、逆に貴重な自然景観や観光資産として注目を浴びるようになりました。しかし防風林が整備されていたため砂丘表面の砂が移動せず植物が定着しやすくなり、もともと自生している砂浜植物と、林からの外来植物が共生するようになっていたんです」

何万年もかけ形成された砂丘が、人の手によりわずか30年で変わってしまうのはマズい、と始まったのが“景観保全活動”。

「平成3年から3年間は、根の深い植物を中心に専門業者による重機を使った除草を行い、以降はボランティアの協力を受けながら毎年8月に除草作業しています。その甲斐あって、徐々に草の量も減って、かつての景観を取り戻していますね」

一方でこの砂丘を実験地とし、中国内陸部などの砂漠地を農地化したり、黄砂を防ぐための技術研究が行われているとか。

「鳥取大学乾燥地研究センターがあり、日本の乾燥地研究の最先端となっています」

取材後国内ではなかなか味わえない砂漠感を堪能。歩いても歩いても目的地にたどり着かない。砂漠で遭難したら助からないのもよくわかるわこりゃ。


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