自分のオシッコと同じものなのか?

ところで、化粧品にも使われる「尿素」って汚くないの?

2008.01.04 FRI



撮影/伊藤由美子
なんで『尿』の『素』を顔に塗って喜んでるのかサッパリわからない。美容にうとい立場から見ると不思議でならないが、いまや尿素入り化粧品は女性たちに大人気だ。

尿素とはどんなものなのか。気になって辞書を引くと、そこには、「人や動物の尿中に含まれる成分」とある。

でも、そんなものを肌に付けて平気なの? そこで、尿素と人間生活の関わりに詳しい大阪府教育センターの平田先生に話を聞いてみました。

「尿素はタンパク質などが体内で代謝されるときに発生する物質で、人体には無害なものなんですよ。化粧品に使われているのはその構造上、保湿性が高いからです。それに、現在市販されている尿素は、工場でアンモニアと炭酸ガスを化学合成して作られているんですよ」

なんでも、尿素の合成法は無機物から有機物を生み出すというかつては不可能とされていたもの。その研究が発表された1828年当時には錬金術の成功に匹敵する大事件だったのだという。

では、自分のオシッコから尿素を取り出せば、そこから化粧品を作り出すこともできるのだろうか。

「いえ。尿の中には尿素以外にもいろいろな成分が入っていますから、単純に煮詰めるだけでは純粋な尿素は取り出せません。そんなことをしなくても、尿素は園芸店で安く手に入りますよ(笑)」

つまり、オシッコはキレイじゃないからダメということ?

「それは違います。尿は体の中の体液を濾過して出てきますから、もともと汚いものではないんですよ。放っておけば細菌なども発生しますが、排出直後であれば、たとえそのまま飲んでも病気になったりはしないんですよ」

尿素ばかりか、『尿』自体が汚いというのも勝手なイメージなのだとか。尿素化粧品を愛用するみなさん、これまで誤解していてごめんなさい!


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