異例のベストセラー現る!!

古典文学『カラマーゾフの兄弟』が今、売れてるワケとは?

2008.01.17 THU



イラスト:マツモトカズトク
世界文学の最高峰のひとつといわれるドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の新訳(光文社)が、売れているらしいです。全5巻で累計55万部、古典としては異例の売れ行きだそう。では、なぜ今『カラマーゾフ』なのでしょうか? その秘密を光文社翻訳出版編集部編集長の駒井稔さんに聞いてみました。

「編集部としては要因は二つあると考えています。まず第一に世界最高峰といわれる文学を読んでみたいという潜在的な読者が多くいたこと。そしてもう一つは、現在の混沌とした日本社会の状況が「カラマーゾフ」の舞台となった19世紀、帝政末期のロシアの混乱とちょうどシンクロしていると思うんです。登場人物たちの感覚が現在の読者と非常に近く、その行動や思想が現代社会を行き抜くうえでのひとつのヒントになっている。つまり、この作品の持っている感覚や世界というものが今すごく強烈にアピールしているんじゃないでしょうか」

なるほど、“世界の見方”の答えがそこに書かれているなら読まねばなりません。というわけで、ざっとあらすじを紹介。「強欲で女好きな父フョードル・カラマーゾフと、それぞれまったく性格の異なる長男ミーチャ(直情)、次男イワン(皮肉屋)、三男アリョーシャ(聖者)の三兄弟、そしてカラマーゾフ家の下男でフョードルの私生児スメルジャコフ(愚者)を中心に物語は展開。ミーチャとフョードル父子は妖艶な美女グルーシェニカ(奔放)を巡って激しく対立。そんな中でフョードルは何者かに殺害され、金を奪われる。もちろんミーチャは真っ先に疑われて逮捕。真犯人のスメルジャコフは自らの犯行をイワンに告白し自殺。そしてミーチャは無実の罪を背負い、シベリアに流刑に」

以上、あらすじでした。わかりましたか? わかりませんよね…。正直、数百文字で世界文学最高峰を説明できるはずありません。そんなわけで、とにかく読んでみてください。読めば世界の見え方が変わるはず!?


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