話題のドラマでもおなじみ…

「齋藤」「斎藤」「齊藤」「斉藤」“サイトウ”姓がこんなにある理由

2008.01.17 THU

事の発端は「ハンカチ王子のサイトウってどう書くんだっけ?」という発言。「斉藤」でしょ。いやいや「齊藤」では。「斎藤」じゃなかったっけ? …というおぼろげな会話の後、ひとつの疑問が残りました。

そもそも“サイトウ”の“サイ”は、どうしてこんなにも種類があるんだろう? 調べてみると、こんなにも!(図参照※R25本誌では左に図が表示されています。)…いったい全部で何種類? 人名専用の字を収録しているソフト『人名外字1500V3』を発売するイースト社に聞いてみた。

「“サイ”の字には“異体字”と呼ばれるものが多いのです。異体字とは昔、ワープロやパソコン、印刷技術がなかった時代に、書き間違いや伝わり間違いで生まれた字のことです。“線が一本足りない、もしくは多い”“点があるない”といった違いにより生まれてきたので、日本全国にいったい何種類の“サイ”があるかは、正直なところ不明ですね」(イースト社・長谷川氏)

アルファベットとは違い、漢字は書き方を少し変えるだけで新しい字が誕生してしまうのだ。ただ、戸籍など正式な文書で使われる漢字は法務省によって定められており、現在おもに使われている“サイ”は4種類だとか。でも多いような。なぜ?

「4種類の“サイ”に関して、原初は“齋”だと考えられています。それが簡単な字で誤用されてしまったものが“齊藤”。そして戦後、それまでの漢字を簡略化した“新字体”が作られました。その2種の新字体がそれぞれ“斎藤”と、“斉藤”なんです」(系譜・古代史について研究しているHP“古樹紀之房間”主宰者・樹童さん)

齋藤(旧)→斎藤(新)、齊藤(旧)→斉藤(新)で、4種類ってことですね。

「また“藤”に関してですが、“○藤”姓は、平安時代の貴族・藤原氏が、職名や地名に“藤”を足してできたといわれています。“斎藤”は、伊勢神宮の役職“斎宮頭”+“藤”=“斎藤”なんですね」(同)

へぇ。名字ひとつとっても、壮大な歴史が裏にあるんですね。


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