炭酸飲料から栄養ドリンクまで…

“ガラナ飲料”の「ガラナ」ってどんな果実?

2008.01.31 THU

君は「ガラナ飲料」を飲んだことがあるだろうか? 首都圏でもコンビニなどでときどき見かけるこの飲料、カラメルを使った炭酸飲料という点ではコーラ飲料に似たところもあるが、独特の甘い香りを持っているのが特徴だ。

そもそもガラナとは、ブラジルのアマゾン川流域に群生している植物。先住民族が果実を薬として重宝していたことでも知られ、現在でも粉末はサプリメントとして流通している。そんなガラナの実から作られる飲料は、故郷ブラジルでは国民的な人気飲料。大手メーカー「アンタルチカ」は、サッカーのナショナルチームの公式スポンサーにもなっている。このガラナ飲料が日本に初めて上陸したのは1960年ごろ。コーラ飲料の日本進出がきっかけだった。

「当時はサイダー、ラムネ、オレンジジュースくらいしか日本になかったのでコーラの大規模な上陸は脅威でした。実際、その影響はとても大きく国内の中小飲料メーカーは転業や廃業が相次いだんです」とは、日本で最初にガラナ飲料を開発した坂本香料の堤野 隆会長。

そんななか、ブラジルでガラナという飲み物がコーラを席捲しているという話を耳にした坂本香料の創業者・坂本弥寿雄氏が、原料をブラジルから取り寄せてガラナ飲料のベースを開発。これをもとに、北海道の小原商店や東京のホッピービバレッジで製造されたガラナ飲料は一時的ではあるが爆発的に売れ、業界も活気を取り戻した。

「しかも、当時ブラジルを訪れたとき、ガラナの収穫や加工を、日本からの移民の方々が中心になって行っていたのを知った時は驚きましたね」(同)

日本の清涼飲料メーカーを窮地から救った飲料の素、ガラナを地球の反対側で栽培していたのが、海を渡ってブラジルで活躍していた在留邦人だったとは! ちなみに今年は、ブラジル移民100周年。移民の方々の苦労や情熱に思いを馳せつつガラナを味わってみてはいかが?


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