ビジネスシーンでは致命的な欠陥か!?

猫舌は直せるの?猫舌にまつわるメカニズムとは

2008.03.13 THU



撮影/伊藤由美子 撮影協力/CatCafeきゃりこ(homepage3.nifty.com/calico/)
ラーメン屋で「小さいお茶碗をいただけますか」といった超猫舌の私に、友人が「上司と行ってもお茶碗もらうの?」とひと言。確かに、仕事関係の人と一緒の場合は、この食べ方じゃ恥ずかしい。ほかにも注がれた熱燗にすぐ手をつけられない、料理を同じタイミングで食べ始められないなど、ビジネスシーンにおいて、猫舌はある意味致命的なウイークポイント!? ただちにメカニズムを解明して、直せるなら直さねば! 昭和大学歯学部の井上富雄教授、助けてください!!

「舌だけでなく身体の組織は45℃以上になると、痛みを感じます。これは、上皮のすぐ下にある感覚受容器が高温を感じて、痛みの警告信号を送るからです。舌の表面には糸状乳頭というものが密集しており、その表面には舌の温度変化をやわらげるはたらきを持つ角質層が発達しています。猫舌の人はこの角質層が薄く、舌の温度が上がりやすいのかもしれませんね。また『猫舌の人は熱いものを舌の中でもっとも敏感な先端部で受け入れがちだ』という専門家もいらっしゃいます。ほかには唾液の分泌が少ないという可能性も。唾液には口の中の温度を下げる役割もありますから」

また、舌は身体の中でもっとも感覚が鋭い部位のひとつなので、人によっては気にしすぎてしまうといった心理的な要因の可能性もあるとか。

では、器質的な原因がある場合、治療法はあるのでしょうか?

「残念ながらありません。そもそも、熱いものを食べる動物は人間だけ。人間は進化の過程で調理を覚えましたが、もともと舌は熱いものを食べるのに適していないのでしょう。実は私も猫舌で、大好物のお好み焼きを食べるときはよく舌をやけどしますよ」

非・猫舌のみなさん、こういうわけなので、猫舌を「気合が足りないだけだ」と一蹴しないで、ご理解をいただけると幸いです。猫舌のみなさん、繊細すぎる舌を恨みながら、ともに頑張りましょう!


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