幕府から発禁処分を受けていた!?

超有名絵師も描いたムフフな春画の目的ってナニ?

2008.04.10 THU

旅行先のとある観光スポットに18禁の暗く仕切られた部屋を発見。なかへ入ると、男女が交わっている春画の写真が多数展示されているではないですか。その多様さに驚きつつ、昔はこれでアレしたのかと勝手な妄想も。そしてよく見ると、作者には葛飾北斎や喜多川歌麿といったビッグネームがズラリ。な、なぜこんな大作家がエロ画を? と帰宅後も気になった私は『春画と江戸風俗』(ソフトバンク クリエイティブ)の著者、白倉敬彦さんにお話を伺いました。

「それはギャラがいいからです。浮世絵より儲かるので、絵師はこぞって春画を描いていたようですよ」(白倉さん)

なるほど、お金のためなら納得です。でも、偉大な作家が自分の作品をナニに使われても抵抗はなかったのでしょうか?

「いえ、そういう目的で使った人もいたかもしれませんが、春画は笑い絵という呼び名があるほど、男性同士や夫婦で談笑しながら鑑賞するものでした。カップルによっては、デフォルメが強い春画の体位をマネしようとして手や足をくじいた人もいたとか。また、女性に見せて誘惑する目的にも使われていたようです」(同)

え! 女性に見せるなんて、現代ではセクハラで訴えられそう。でも、春画はもともと上流階級の持ち物で、貸本屋で借りても12枚組で1日100文(現代の約2500円相当)という高級品。縁起物として嫁入り道具にも、使われていたそうです。ところが江戸中期になると、春画は享保の改革によって禁止される憂き目に。

「春画は江戸時代に3度発禁になっていますが、いい加減なもので、4~5年経つと効果がなくなっていました。しかし、建前上は禁止ですから、絵師は変名を使い、貸本屋も背負っている本の一番底に置いて、こっそりと流通させたようです」(同)

白倉さんによると、現在の春画は世界の美術館で浮世絵と一緒に飾られ、高い評価を受けているとか。ただのエロ画と思ってた私、反省です。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト