映画を観て男泣きも悪くない

泣ける映画を観て心が晴れるのはなぜだ?

2008.05.09 FRI


普段硬派な男性が感動映画で泣いているのって結構ドキっとしたりしますが…(個人的には) 撮影:高崎良幸
最近、涙を誘う感動系映画が多いですよね。「泣ける!」という謳い文句に惹かれて映画館に足を運んだ人も多いのでは? でも、どうしてわざわざ泣けるエンターテインメントをセレクトしてしまうんでしょう。友人の一人に聞いてみると、「だって、泣いたらスッキリするから」という答えが返ってきました。いわれてみると、確かに思いっきり泣いた後は気分がスッキリする気がします。

これって気のせい?それとも?情報サイトAll Aboutで「ストレス」ガイドを務めるメンタル・ジャーナリストの大美賀直子さんにお話をお伺いしました。

「たとえば、涙の中にはストレスに関連する物質やホルモンがたくさん含まれていることから、涙を流すこと自体にストレス解消効果があるとする説があります。また、心理学的には『カタルシス』と言って、心の中に溜まっているものを吐き出す浄化の効果も指摘されていますね」

なるほど。泣くとスッキリすると感じるのは、涙がストレスを洗い流してくれるからなのかも。大人は無意識にしろ意識的ににしろ、スッキリを求めて泣ける映画を観に行くのかもしれませんね。

ちなみに、涙を流すのと同じようにスッキリできる方法ってほかにあるんでしょうか? 

「同じと言えるかどうかわかりませんが、『カタルシス』は、ほかには人に心の内を打ち明けた時や、強い共感を感じた時などに感じられることがあるといわれていますね」

映画を観て共感を感じて涙を流し、その共感を誰かに打ち明けるっていうのがスッキリするためのスペシャルコースでしょうか。
でも、昔はこんなに涙もろくなかった気がします。映画を観て泣いている大人って変だなーと思っていたし。大人になると涙もろくなる理由はあるんでしょうか?

「科学的な理由は分かりません。ただ、人生経験を重ねることによって感情のひだが複雑になり、共感性や感受性が高まることは多いにあると思います」

小さいころよく「相手の心を思いやる心を持ちましょう」っていわれましたけど、涙もろくなったっていうことはそれだけ自分以外の人の気持ちを考えることができるようになったからなのかも。
「泣ける!」という謳い文句、実は泣けるかどうかを試されているのはこちら側なのかもしれませんね。

(小川たまか/プレスラボ)

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