梅雨の風物詩といえば…

カタツムリの知られざる生態とは?

2008.06.05 THU

梅雨になると現れるカタツムリ。誰もが知っている生き物なのに、アジサイの葉の上にいるイメージしかなく、その生態を詳しく知っている人は少ない。そもそもカタツムリってどんな生き物? カタツムリの生態に詳しい東京大学の上島 励准教授に聞いてみた。

「まず、テレビや本などで紹介されているカタツムリは、アジサイの葉をはっているものばかりです。しかし、それはごく一部で、カタツムリは山の落ち葉の下などに多く生息しています。山の中や自然が多く残っている森などで積極的に探さないと見つからないんです」

上島准教授によれば、日本には800種以上のカタツムリが生息しているが、ほとんど研究はされておらず、生態にはまだ謎の部分が多く残されているのだという。

ところで、カタツムリとナメクジは似ているけれど、ナメクジもカタツムリの仲間なのでしょうか?

「カタツムリとナメクジは似ているように見えますが、カタツムリの殻が退化してなくなったのがナメクジで、違う生き物です。そもそもカタツムリの殻は外敵から身を守るために生まれつき備わっていて、殻の中には内臓があり、体の乾燥を防ぐ役割も果たしています」(同)

カタツムリのシンボルマークともいえる貝殻の右巻き・左巻きは何か意味があるのでしょうか?

「右巻きと左巻きのカタツムリでは体の構造がすべて左右反対になっています。そのため同じ巻き方同士のカタツムリとしか交尾ができないのです。この右巻き・左巻きは遺伝によって決まるので同じ種のカタツムリはすべて同じ巻き方です。ところが、突然変異が起きて、巻き方が変わった子どもが生まれることもあり、これが新種のカタツムリになるんです」(同)

なるほど~。身近な生物だと思っていたカタツムリも謎の部分が多いのですね。今度からもう少し注意深く観察してみることにします。


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