台風シーズンを目前に、ふと考えてみた…

風は何処から生まれ何処へ吹いていくのか?

2008.06.26 THU



写真提供/AFLO
蒸し暑さをサラリと流してくれる涼風から、街中の傘という傘をオチョコに変えてしまう凶暴な台風まで。特にこれからの季節、我々の暮らしに様々な彩りを添える「風」という現象。ところで、この「風」が何処で生まれ何処へ吹いていくのかちゃんと説明できる人ってどれくらいいるのでしょう? あまりに日常でありふれた現象ゆえ、よほど探究心の旺盛な人でもない限り、そのメカニズムに想いを馳せたりはしないはず。そこで、気象予報士の増田雅昭さん(ウェザーマップ所属)に、「風のメカニズム」について伺いました。以下解説!

「地球上に吹く風の、もっとも根本的な発生要素となるのは太陽です。太陽から出た熱は、地表との位置関係により、赤道付近では多く北極南極付近では少なく、というように不均一に届き、その結果赤道付近と極付近の空気に温度差が生じます。空気には、温度差を解消しようとする性質があり、温度の高い空気は低い空気と混じり合うための移動を始める(低高という逆の流れもある)。この、温度差を埋めるための空気の移動が『風』という気象現象なんです」

つまり風は、太陽から生まれ熱を運びたい方向へと吹いていく、といえるのだ。いわゆる「風任せ」ではないんですな。

「ここまでの説明は、『偏西風』のように地球規模で起こる大きな風の場合ですが、基本はどの風も一緒。南方と北方の温度差が大きくなる夏と冬に吹く『季節風』から、室内外の温度差が一因となって発生する、いわゆるすきま風まで、実際には様々なレベルの風が混在します。私たちが街角で感じる風は、こうした風たちが影響しあって生まれたもの、といってよいでしょう」

ちなみに。台風が毎年決まって、南方で生まれ北上していくのも。

「南方の暖かい空気を北方へ送るためです。台風は、北上することで大きな温度差を解消しようとしているんですよ」

わかればシンプルながら、やはり自然ってダイナミックですなあ!


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