7月22日は下駄の日

涼しげで足ムレ無縁の“下駄ライフ”を体験してみた

2008.07.17 THU



撮影/吉田雅彦
来る7月22日は「下駄の日」。理由は「七寸七分」など下駄のサイズを表す際に7がよく使われることと、雪道を下駄で歩くと跡が「二二」に見えるため、だそうで。

何はともあれ、夏真っ盛り。足ムレ無縁で小粋な下駄ライフを送ってみようと思い立った。意気揚々と訪れたのは、浅草の老舗和装履物店「辻屋本店」。

「数年前の浴衣ブーム以降、若いお客さんが増えたね。夏のお祭りシーズンは月に約1000足売れることも。半分以上が20~30代の若者だよ」(店主・辻毅政さん)

こうした専門店で購入する際の一番の醍醐味は、木の台と鼻緒を別々に選んで自分だけの一品を作れること。辻さんに台選びのコツを聞いてみると「足がすっぽり入るのは大きすぎ。かかとが1cm~1.5cm出ている程度がベストだね」。下駄はかかとを突っかけて履くのが正式なのだという。

いろいろと教えてもらった末に購入したのは、八寸五分の角下駄。角が真四角でかっこいい。これを履いて一日を過ごしてみる。

まず、歩く速度はいつもの半分ぐらいが精いっぱい。逆に言えば、じつにのんびりとした気分で歩ける。これが本当のスローライフか。足元に響く「カランコロン」という音を聴きながら、辻さんの言葉を思い出す。

「たとえば、台の木目が25本あれば25年分の年輪ということ。目がまっすぐで間隔が狭いほど強度があって高級なんだよ」

そう、下駄を履くという行為は木の人生を履くのと同義なのである。そう考えると、何ともありがたい心持ちになる。また、下駄は足裏の感覚を育て、体のバランス感覚を養えるという説も。武道家が下駄を履くのはこうした意味合いもあるのだろうか。

ともあれ、街をさんざん歩き回って帰宅すると、鼻緒との摩擦で足の甲の皮が剥けていた。余計なところに力が入ったせいかもしれない。しかし、苦労してハイヒールを履く女性同様、下駄も心意気で履くもの。ここに宣言しよう。下駄は男のハイヒールだ、と。


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