AV審査団体「ビデ倫」が「日映審」に

エロ映像を巡るロマン!?モザイク進化クロニクル

2008.08.21 THU



写真提供/日本映像倫理審査機構
見たい人と見せたくない人がいる。前者はAVユーザー、後者はお上。エロ映像の歴史はモザイクの歴史といえるだろう。業界事情に詳しいライターの大坪ケムタ氏は言う。

「70年代に登場するピンク映画にモザイクはありません。花瓶を置いたり、密着したりして局部を隠していました」(大坪氏)

一般向けのAVが普及するのは80年代以降。黎明期はモザイクも丸形や四角形のシンプルなものだったようだ。

「90年代後半になると薄消しブームが到来。2000年には自由に輪郭を描けるデジタルモザイクが開発され、メーカー間のモザイク競争が始まったんです」(同)

05年にモザイクは急激に薄くなる。そして、昨年8月に起きたのがメーカーサイドの自主審査団体・日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)の幹部らが逮捕されるという事件。許可した作品のモザイクが薄すぎたのだ。審査団体はほかにもいくつかあるが、36年の歴史を持つ老舗逮捕のニュースは業界に衝撃を与えた。これを踏まえ、今年7月に新生ビデ倫として発足したのが日本映像倫理審査機構(日映審)である。

「ビデ倫との最大の違いは第三者機関化された組織であること。理事などに外部の有識者を招くとともに、審査を『審査センター』に委託。審査基準の透明化・統一化を目指します」(事務局長・酒井政雄氏)

8月上旬時点で約50のメーカーが加盟しているというが、肝心のモザイクはどうなるのだろうか。

「弊社は05年に『デジエモン』というモザイクソフトを開発しましたが、正直、薄さも範囲もこれがほぼ最終形だと思います」(SODクリエイト宣伝部)という現場の声とともに、「今後は作品力と女優の質で勝負する時代になるのでは」(大坪氏)というように、「変化なし」が正解なのかもしれない。

なお、「日映審」お墨付き作品が店頭に並ぶのは9月初旬から。モザイクの変化がどうしても気になる向きは、実際に借りて確かめてみてほしい。


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