家や車を買ったらするものらしいが…

パソコンを買ったときも 「お祓い」しといた方がいいの?

2008.08.29 FRI


神田明神の「IT情報安全守護」は、パソコンや携帯電話などに貼り付けられるシールとカード型護符のお守り。神社内神札授与所で800円で授与されている
友人からPCの不調について相談を受けた。なんでも迷惑メールが死ぬほど届くわ、CPUが熱暴走するわ、大事なファイルが消失するわで大変なんだとか。落ち込んだ顔で彼がポツリとつぶやいた。「PC、お祓(はら)いしてもらった方がいいかなあ?」

家や車を買ったときにお祓いをするとは聞くけれど、PCにお祓いとは、なんだか妙な組み合わせだ。そんなこと実際に頼めるんだろうか? と調べてみると、江戸総鎮守として名高い「神田明神」は、ネット界では「IT守護神社」としても有名なんだとか。早速取材に行ってみた。

「神道ではヒトやモノ、場所などに罪やけがれが溜まって災いを呼ぶという考え方があります。お祓いとは、蓄積した罪やけがれを祓い清めるための儀式のこと。参拝や祈祷とも言い、神様のご加護を祈ります。例えば、車を買ったときに厄払いをするのは、車についているけがれを清め、交通安全を祈願しているんです」

と教えてくれたのは、神田明神に奉職する権禰宜(ごんねぎ)の岸川雅範さん。具体的に、お祓いってどんなことをするんですか?

「当社では大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)の三柱の神様をお祀りしていますが、そのご神前にお祓いする品をお持ちして、神職が大麻(おおぬさ)を振り、祝詞(のりと)を奏上して、ご加護を求める参拝者の願いをお伝えします。PCの厄払いなら、ハードウェアの故障や機密情報の漏えいなどが起らないように、神様にお願いするんです」

なるほど。でも、そもそもPCに詳しい神様っているんでしょうか?

「本来、神社の方向性は祀っている神様の性格で決まるものですが、その一方で時代や地域性も大きく影響します。当社は江戸時代から商売繁昌の神様で知られており、多くの企業がヒット祈願や業績向上を願って参拝に訪れます。また氏子地域に秋葉原の電気街を含んでいることもあって、今ではソフト会社やIT関連企業、重要情報を扱う金融会社からの信仰も厚いんです。無数の企業が集まる東京の地域性を反映させた神社として、自然な姿にあるんだと思います」

ちなみに、個人でお祓いを依頼する際の費用(初穂料)はおよそ5000円。これでPCを守ってもらえるなら安いかも? もちろん、故障対策としてはメーカーの延長保証に加入したり、ウイルス対策をバッチリする方が最優先かもしれませんけどね。

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