彼女に「デキちゃったかも」と言われたら

実はパンダにもあるらしい…“想像妊娠”ってナンダ?

2008.09.26 FRI


パンダでの報告例はないものの、クマやイヌでは交配がない偽妊娠のケースがあるとか。パンダの赤ちゃんなら、男の自分でも産みたいくらいです (C)2008「パンダフルライフ」フィルムパートナーズ
大のオトナが、かわいいパンダちゃんの映像で萌え死にたくて、映画館まで足を運んだ『パンダフル・ライフ』。むろんその願いは存分にかなえられたわけですが、驚いたのはパンダの出産シーン。いよいよ出産かと期待されていた妊婦パンダが、なんと妊娠していなかった。

つまり想像妊娠していたんです。

そんなことってあるんですか? 某動物園の繁殖担当者さんによると。

「専門用語で偽妊娠(ぎにんしん)といいます。パンダだけではなく、クマやイヌでもよく見られる症状です。パンダの場合、妊娠の判定は『交配後の食欲低下や、エサを食べる量の減少、睡眠時間の増加などの行動面』と『陰部や乳首の腫れ』、『黄体ホルモン(プロゲステロン)の変化』などで行われますが、実は妊娠していなくても同じような症状が出る場合があります」

確実なのはエコーやレントゲンでの胎児の確認だそうですが、実施していない動物園も多いのだとか。

では、なぜ偽妊娠が起きるの?

「あくまで仮説ですが。パンダやクマなどのクマ科は交配後に受精卵がすぐ着床せずに、数回分裂して胚の状態で子宮を浮遊しています。これは着床遅延といって、出産時に巣にこもって子育てをする動物ならではの現象です。偽妊娠が起きるのは、着床遅延のまま受精卵が着床しなかった場合や、あるいは着床しても途中で流産してしまった場合でも、子宮が妊娠状態で保たれるからではないでしょうか」

なるほど。では、ヒトの場合の想像妊娠はどうなのか? 

精神科ポケット辞典(弘文堂)によると、「妊娠しているという想像を強固かつ持続的に抱き、その結果、つわり様症状、腹部膨満感、胎動の知覚などあらゆる妊娠を思わせる徴候の他、無月経、乳房の発生、乳汁の分泌、腹部膨張などの身体徴候も伴うもの」とありますが、実際、医療の現場ではどうなのか。

産婦人科医の須藤なほみ先生にうかがいました。

「実は、医学的に想像妊娠は存在しません。『心当たり』のある女性が、一時的な月経の遅れや、妊娠の可能性を配するあまり、自分の体調不良をすべて『妊娠の徴候』と結びつけてしまう、単なる勘違いです」

ええー、そうなんですか。

「いずれにせよ、妊娠か想像妊娠かに関わらず、月経が遅れて心当たりがあるなら妊娠検査薬を使うべきです。妊娠していないとわかった途端に月経が来るケースもありますから」

なるほど。「案ずるより検査するが易し」ですね。

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