もともと男子もはいていた?

いつの時代からスカートは女子のアイテムになったのか

2008.10.02 THU



写真提供/AFLO
女子のスカート姿を見るたびに考える。なにゆえ、股がスースーする衣服を好んではくのだろう。いつ何時、下着が見えてしまうかもしれないミニスカなど、もし仮に自分が女子だとしても不安ではけそうもない。男子もスカート状の衣服を着る地域もあるが、欧米文化の影響が大きい国では、スカートといえば一般的に女子の服装だ。いつから、どうしてそうなったのか。服飾史に詳しい日本女子大学の佐々井啓教授に聞いてみました。

「古代エジプトの時代からスカートの原型のような服はあって、男性もはいていましたが、昔は主としてワンピースのような衣服が中心で、ユニセックスに近いものでした。男女の衣服が完全に分かれるのは、民族にもよりますが16世紀ごろですね。たとえば、西洋の貴族では、女性はスカートで足首まで隠すスタイル。男性は半ズボンにストッキングで脚線美を競うようになります」

オエーッ。あまり男に脚線美を競ってほしくはないがどうやら、このあたりから現代につながる女性のスカートが形づくられてきたようだ。一方、男性は戦のため馬に乗るなど、その活動性からズボンを好むようになり、逆に動きにくいスカートを女性にお仕着せて抑圧したという見方もある。

「ただ、美麗なスカートは一種のステイタスでしたけどね。女性解放運動もあって、女性がズボンをはくようになったのは、19世紀後半からです。日本にスカートが入ってきたのは、明治以降の洋裁化の流れ。今では女性のほうが多様なファッションを楽しめる社会になっていますよね」(同)

確かに、今や男性の衣服の選択肢の方が少ない。ファッションとしてスカートを取り入れる男性はまれだし、一歩間違えればただの女装になりかねない。スカートは、まだ女子の特権的なアイテムであり、女性らしさを演出する格好の素材なのだ。そうそう女子が手放すわけはないのである。まあ、男子がこぞってスカートをはき、いわんやミニスカでパンチラする社会なんてあまり見たくありませんが。


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