手の指先に一番多いらしい…

痛みを感じる感覚器“痛点”の謎に迫る!

2008.10.16 THU



イラスト:川合景二
銀色に輝く鋭い針の先端が二の腕にプツッ!! 痛いっ!! 先日、注射を打ったんですが、あれっていくつになってもイヤですよね。

人間の肌には痛みを感じる痛点があるって聞いたことがあるけど、注射のたびに痛いと感じるのは、毎回、痛点に直撃してるってこと? そもそも痛点ってなんなんだろう?『皮膚感覚の不思議』(講談社)の著者・山口 創さん、教えて!

「痛点とは、神経線維の末端が密集している約1mmほどの点のことで、全身に200万~400万あるといわれています。その点に刺激を受けると、痛みを感じるんですよ。ちなみに、痛点がもっとも密集しているのは手の指先です。指先は触れた物に危険がないかどうか判断するセンサーなんですね。ほかにも、唇や舌など感覚が敏感な部分は、痛点の数も多いんです」

なるほど。ならば、痛点を避けて針を刺せば、全く痛みを感じないってことですよね。そこで、そ~っと縫い針を皮膚に押し当ててみましたが。プスキャ~! プスギャ~!! い痛いです。先生。どこもかしこも(涙目)。

「痛点は密集しているので、普通の針では太すぎて、痛点を外すのは難しいですよ。最近の技術では、先端がわずか0.2mmで、密集した痛点の間を通せる痛くないインスリン用注射針も登場していますね」

そうなんだ。でも、ひじの皮を思いっきりつねっても全然痛くないんですが、ひじは痛点が少ないんですか?

「ひじの皮のような、皮膚が伸縮する箇所や分厚い箇所は、刺激を与えても痛点まで届きづらいんです。それに、体の部分によっても、痛点が多い箇所、少ない箇所がありますからね(表参照)」

ちなみに皮膚の表面には、痛点以外にも、温点、冷点、触点、圧点があり、それぞれの点が別々に、熱さや冷たさなどを感じているそう。人間の皮膚は、目には見えないたくさんのセンサーがついているんですね。


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