子どものころは1年がもっと長かった!?

年をとると時間の流れが速く感じるのはナゼ?

2008.10.30 THU



写真提供/AFLO
気がつけばもう11月。今年もあと2カ月だ。速い。特に30歳を過ぎてからは1年があっという間。と愚痴ってみたら友人に「10歳の1年は人生の10分の1。30歳の1年は30分の1。そりゃ速いよ」と一言。なんだか納得できるようなできないような。これ、詳しく調べたら面白いんじゃないかと思い『大人の時間はなぜ短いのか』(集英社新書刊)などの著書をもつ千葉大学文学部行動科学科の一川 誠准教授に話を聞いてみた。

「年齢を分母にする考え方はジャネーの法則と呼ばれるものです。ただ、同じ30歳でも、人によって時間の感じ方は違います。科学的研究では重要視されない説ですね」

ということは、やっぱり時間が速く経つ感覚は気のせいじゃねー。

「実は、年をとると時間の流れを速く感じることを示す実験結果があるんです。1分経ったら合図をする条件で統計を取ると、年齢が上の人ほど遅く合図する傾向があります。現実の時間より心的時間(実際の時計とは異なる精神的な時間)の方がゆっくりと流れるようになるんですね」

極端な話だが、1分だと思って合図したら2分経っていた場合、30分経ったと思ったときには、実際は60分が経過していることに。つまり、実際の2倍の速さで現実の時間が過ぎていくわけだ。そりゃ『時間が経つのはえー』となるよな。いったい何で?

「いくつかの要因がありますが、その中の一つとして加齢にともなう(身体的な)代謝の低下が考えられます。代謝が落ちると、心的時間もゆっくりと流れるようになります。逆に代謝が活発だと、心的時間は早く流れる。代謝は心的な時計の動力源の一つと考えれば分かりやすいかもしれません」

ほかにも、時間の感覚に影響を与える要因がいくつか実験で確認されていて、それらが組み合わさって時間が速く流れていると感じるらしい。そういえばこの原稿を書き始めてまだ1時間くらいのつもりがもう2時間が経過。でも、これはただの集中力不足です。ぎゃふん。


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