肉食とか草食ってバランス悪そう…

“偏食アニマル”はどうして不健康にならないのか?

2008.11.13 THU



写真提供/AFLO
ご飯やパンを主食とする僕たち。けど、炭水化物ばかり食べていると太りやすいし、肉や魚、野菜などをバランス良く摂らないと! と昔からよく言われます。一方で不思議なのが野生動物。「肉食動物」や「草食動物」って、キホン肉や草しか食べないってことですよね?ヒト目線で見ると、その食生活は偏食にしか見えませんがなぜ野生動物は平気なのでしょう? 『ヒトはおかしな肉食動物』の著者で味の素ライフサイエンス研究所の高橋迪雄氏に伺うと。

「『タンパク質』『炭水化物』『脂肪』という動物にとって必須の栄養素がありますよね。このうちタンパク質は炭水化物や脂肪にも転換できるのですが、これがポイントで、肉食動物は肉からタンパク質を摂取し、それをほかの栄養素に転換することで栄養のバランスを取っているのですよ」 

へぇ~、それで肉ばかり。では、草食動物はどのようにしてタンパク質を?

「例えば牛の場合は、普通の胃に加えて大量のバクテリアが住む別の胃を持っています。バクテリアは牛の食べた草を栄養分としてすごい勢いで増殖し、それらが牛にとって良質のタンパク源となります。さらに、バクテリアが排出する酢酸などもエネルギー源としています。つまり牛はバクテリアのために草を食べ、それによって増えたバクテリアを栄養源にしているのです」

なるほど。野生動物は偏食でも、栄養のバランスは取っていたのですね。ちなみに人間の偏食がNGなのは、現代の生活習慣によるものだそうです。僕らは様々な食物から栄養素とカロリーを摂取していますが、本来はそのカロリーを消費し、必要な栄養素だけを残すことが望ましい。けど、現代人の生活にはカロリーを消費するような運動が不足しているため、カロリーが余剰気味。よって、必要な栄養素を最小限のカロリー摂取で確保しなければならず、カロリー過多を招く偏食はNGになるのだそう。

現代は偏食するにはオイシイ環境ではないのですね。


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