青、緑、茶、灰色、黒…

お国変われば色もいろいろ瞳の色はなぜ違うの?

2008.11.20 THU



写真提供/アフロ
青い瞳に憧れた若かりしころ。青いコンタクトを買ったなんて人もいるのでは? でも、なぜ瞳の色は人によって違うの? 『涙のチカラ』(技術評論社)の著者で、慶應義塾大学医学部眼科の坪田一男教授に聞きました。

「皆さんがいう『瞳の色』は、正確には『虹彩の色』です。虹彩とは、目の中に取り入れる光の量を調整する角膜と水晶体の間にある薄い膜。暗いと縮んで瞳孔を開き、光を取り入れやすくします。逆に、明るいと瞳孔を小さくします。虹彩の色は、メラニンの量で変化します。メラニンが多いと虹彩は黒っぽく、少なくなると緑色っぽくなります。さらに少なくなると、ブルーになるといわれています」(同)

では、メラニンの量はなぜ人によって変化するのでしょうか?

「住んでいる環境に適応するためです。メラニン色素は紫外線を吸収し、太陽光線、特に紫外線によるダメージから目の細胞を守ります。そのため、日照量の多い地域ほどメラニンの数は増えます。つまり、日照量の多い地域、たとえばアフリカやアジアではメラニン色素が多い黒や茶色の目の人、ヨーロッパなど日照量の少ない国ではメラニン色素が少ないブルーの目の人が多いということになります」(同)

ちなみに、メラニンが完全に欠乏すると血液の色が現れて目の色は赤くなるそう。ところで、瞳の色が違うと取り込む光の量で見える色彩も違ったりして?

「ありませんね。虹彩は瞳の表面部分。モノを見るのは瞳の奥にある網膜ですから。基本的には瞳に入る光の量は瞳孔の大きさによるんです」(同)

ただ、メラニン量が少ない方がまぶしく感じるという。色白の人が太陽の光で肌が赤くなるのは、肌のメラニン色素が足りずに細胞が炎症を起こすため。虹彩のメラニンが少ないと、肌がヒリヒリするのと同様に目がヒリヒリしてまぶしく感じるのだという。とはいえ、見られる側としては青い目に憧れちゃうのは私だけ?


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