指切りげんまん~の起源もコレ!?

知らぬ間に使ってた!江戸「吉原」生まれのコトバたち

2008.11.20 THU



イラスト:加藤直美
ゆびきりげんまん、ウソついたら針せんぼん飲~ます♪ おなじみ、約束をするときの合言葉ですよね。ただ、よく考えてみると、約束するのに指を切るなんて、なんだか怖くないですか? 調べてみたところ、「指切り」は遊郭・吉原発祥のものという話が。これって本当?『図解吉原遊廓花魁の秘密』などの著書もある、小菅 宏さん、教えてください。

「厳密に言うと違いますね。江戸時代、遊廓の女性には小指の第1関節から先を切り落として上客に渡す慣習があったそうです。とはいっても、ほとんどの遊女は自分の指を切らず、死人の指を買い、客に贈っていました。血のりをつけた死人の指を売る、指切り屋もいたくらいです。この慣わしはもっぱら吉原で盛んでしたが、全国の遊里でも行われていたようですよ。吉原発祥で一般市民に伝わり、今でも残っているものなら、人を巧みに操ることを示す『手練手管』という言葉などがあげられます。遊女が客を翻弄したことから生まれました」

確かに、今でも聞く言葉ですね。じゃあもっとほかにも吉原発祥のものがあるのでは、と思い、江戸文化に詳しい学習院大学の諏訪春雄名誉教授に聞いてみました。

「もともと、物が滞らずうまく流れるさまを表す『通』という言葉は、吉原で、知的で遊びの道に長けている人を指すようになりました。今でも『野球通』など、ある分野に詳しい人を指して使いますよね。それから、仲介屋である引手茶屋を通さず、直接遊女を買う客を『振りの客』と言いました。現在キャバクラなどで指名する女性が決まっていない客を『フリーの客』といいますが、あれは、後に英語の『Free』と吉原の言葉が混ざってできた言葉といわれています」

意外と多い、吉原発の言葉。遊女のイメージが強い吉原だけど、江戸文化の流行発信源でもあり、町娘たちはすすんで遊女たちの使うものを取り入れたんだとか。それだけ影響力があったからこそ、現代にまでその文化が息づいているんですね。


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