象の鼻はラクがしたくて伸びた! のか?

ものぐさ=進化のきっかけ?そんな仮説の実証を試みた…

2008.12.01 MON



イラスト:つるけんたろう
面倒くさいから、座ったままで全ての用事は済ませたい。特にコタツがオアシスと化すこの季節。コタツから出ようとせず、腕を伸ばして強引に物を取ろうとする、結局ツったりして、自分のものぐさっぷりに嫌悪を感じるそんな瞬間を正当化する仮説を思いついた。

!これは、鼻だけ伸ばして体から離れたものを取る象も同じではないか? 象はその昔、鼻の長くない動物から進化を遂げたという。めんどくさいことを省くために、生き物は進化してきたのではないだろうか。この「ものぐさ=進化のモチベーション仮説」が実証できれば、今後遊んで暮らせるかも。そんな妄想の裏付けをとるべく『キリンの首はなぜ長いのか』などの著書を持つ、実吉達郎先生に仮説を披露したところ。

「説としてはおもしろい。でもそれはないですね。象にしろ鼻が短く、体も小さい先祖から進化したものの、それは体を大きくすることを選び、そのために鈍重さをカバーする器官として鼻を進化させたわけで、ものぐさの結果ではありません」

でも、生物はやらずに済むことは頑張らないようにも思えます。例えば不要な器官を省く「退化」は効率を追求した結果のものぐさな進化とはいえませんか?

「確かに、洞窟にすむ魚には『見る器官』は無駄になりますから、その器官に使うエネルギーを他に向ける効率化のため目を退化させたものもいます。しかし、目の代わりに他の感覚器官を発達させるなどの努力を怠ることはありません」

車の発明で移動が楽に。コンピューターの発明で計算をサボれる。ものぐさ=進化のモチベーション説、自信あったのに(泣)。

「(笑)。体の構造を進化発達させているのが動物。対して道具など外部のものを進化させることで、人間は成功しているといえます。そうやって楽しよう、ものぐさでいようと考えられるのも、その成功から安全を得た人間の特徴ですよ」

そう聞けばものぐさも、まんざら悪くない、って結論でここはひとつ。


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