日用雑貨や医薬品の表示で見るけど…

「除菌」「殺菌」「抗菌」「消毒」…ビミョーな違いにズームイン!

2008.12.04 THU



写真提供/アフロ
ドラッグストアで日用雑貨などをよく見てみると、様々な表示があることに気づく。たとえば、洗濯洗剤などによく使用されている「除菌」。薬用石鹸やうがい薬などに使用されている「殺菌」や「消毒」。スポンジなどに使用されている「抗菌」。ちょっと挙げただけでもこれだけあるが、正直、違いがわかりにくい。『わかりやすい殺菌・抗菌の基礎知識』という共著もある徳島大学の高麗寛紀教授にその意味を聞いてみた。

「まず除菌からいうと、一般的には目的とする微生物の除去。完全に菌がなくなるわけではありません。ただ、洗濯洗剤の例でいうと、除菌剤が入った洗剤で洗って太陽光で干すと、臭いを感じるほど菌は残らないし、増殖できない。洗濯物の臭いは、ほとんど菌が原因なんです」

なるほど。では、殺菌は菌を完全に殺すという意味なんですか。

「違います。除菌よりも殺菌の方が効果が強いイメージがあるけど、そういう違いを表しているわけではありません。殺菌は病原菌以外の一般の菌を減らす効果を表す言葉で、消毒は病原菌を減らす効果を表す言葉です。じつは、殺菌と消毒は薬事法上の用語で、国の認可を受けた医薬品や医薬部外品にしか殺菌・消毒という表示が認められていません。ただし、どちらとも明確な定義は存在しない。除菌と殺菌は、菌を減らすという意味においては、ほぼ同じ。薬事法上の表示規制があるかどうかが端的な違いですね」(同)

抗菌については、通産省(当時)のガイドラインにおいて「当該製品の表面における細菌の増殖を抑制すること」と定義されており、細菌以外のカビなどの真菌類は含まないとされているのだとか。

ちなみに、日本よりも欧米の一般的な殺菌剤や消毒剤などの方が強力な効果があるそうだ。これは、欧米人の衛生意識が高いからではなく、逆に日本ほど神経質ではないために効果を高めているという。お国柄の違いというやつでしょうか。


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