秘蔵映像で綴る映画『ザ・ムーン』も公開!

月面着陸の歴史と未来計画人類の偉業に迫ってみた!

2009.01.15 THU



写真提供/AFLO
09年は月面着陸40周年! ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を星空に向けて宇宙に思いを馳せてから400年を記念する「世界天文年2009」でもあるし、今年は宇宙が身近になるかも!

宇宙航空研究開発機構の阪本成一教授によると、冷戦状態にあった米・ソにとって人類初の有人月面着陸の成功は、宇宙開発競争で優勢に立つ必須条件だったそう。

「東西冷戦さなかの50~60年代、人類初の人工衛星の打ち上げのみならず、地球重力圏の脱出、人工物の月面衝突、月の裏側の撮影、有人宇宙飛行、宇宙遊泳などでソ連に先行されたアメリカには焦りと危機感がありました。ケネディ大統領によるアポロ計画は、ソ連のルナ計画に対抗した有人月面着陸を主目的とした、国家をあげてのプロジェクトだったのです」

そして、アポロ1号の事故で宇宙飛行士3人の貴重な命が失われるも、その後着実に実績をあげたアメリカは、69年のアポロ11号で念願の月面着陸に成功する。

「人類初の有人月面着陸と試料回収を実現して優位を決定づけたアメリカは、その後は科学探査を主な目的に72年のアポロ17号まで打ち上げます。しかし、同時期にベトナム戦争に軍事介入していたアメリカにとって、アポロ計画の出費はあまりに巨額で計画は予定の20号をまたずに中止。その後は無人探査に移行していきます」(同)

アポロ計画に携わった宇宙飛行士は総勢31人。月面着陸6回のうち、月面に降り立ったのは12人のみ。1月16日(金)から公開される映画『ザ・ムーン』では、この宇宙飛行士たちが豊富なNASA蔵出し秘蔵映像とともに当時の様子をリアルに語っている。

「現在、研究により月の表と裏では性質が違うことが判明し、日本や各国で月の探査が行われています。一方、アメリカは2020年ごろから月面基地を建設して月面の調査や実験を行う計画を準備中です」(同)

その基地は火星進出への拠点となることも想定されている。人類の宇宙への挑戦の歴史はまだまだ続くのだ。


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