読み方は世界共通?

身近だけどわからない「点字」の仕組みを学んできた!

2009.01.15 THU


駅の券売機、階段の手すり、トイレ。僕らが子供のころに比べて、最近はいたるところで点字を見かけるようになった。2000年には日本工業規格(JIS)で缶ビールや缶入り酒類、シャンプー/リンスの識別などの表示も義務付けられた。

ときどき興味本位で触ってみるが、もちろん何と書いてあるかわからない。そもそも、対応する文字量に比べて点字はずいぶんシンプルな気もする。読み方のルールはどうなっているんだろう。意外と簡単に覚えられたりして。そんな思いを胸に、高田馬場にある日本点字図書館の職員、当山 啓さんを訪れた。

「点字はもともとはフランスで夜間の軍隊演習用に発明されました。これを視覚障害者の識字ツールとしても使えるのでは、と考えたのがルイ・ブライユという人物。彼は1825年に現行と同じアルファベットの6点式点字の体系を完成させています。日本語版を考案し、普及させたのは東京盲唖学校の教師だった石川倉次。1890年のことです」(当山さん)

6点式点字とはサイコロの6の目を思い浮かべてほしい。あの各点を指で感知できるように凸点にして、その組み合わせを文字や数字に対応させる仕組みである。あれって読み方は世界共通なんですか?

「アルファベットや数字はそうですね。しかし、日本語のひらがなや韓国のハングルなどはそれぞれの国で独自に考案したものを使っています」(同)

ところで、視覚障害者のほとんどが点字を読めると思い込んでいたのだが、それは大きな間違いだった。

「いま国内の視覚障害者は約31万人。そのうち点字が読めるのは1割程度です。これは点字を必要としない弱視者が多いため。また、中途失明で学習機会を逃す場合や、音声ガイドなどの普及なども背景にあります」(同)

いずれにせよ、点字の読み方を覚えてみれば、新しい世界に少しだけ触れられるかもしれない。


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