感情の違いで影響される!?

うれし泣き、悔し泣きで涙の味は変わるらしい

2009.01.15 THU



写真提供/AFLO
悔しいです!! と涙を流すときも長い人生にはある。悲しいとき、うれしいとき、様々な場面で感情がたかぶると僕らは泣く。どうやらこれは、ほぼ人間だけが持つ特徴らしい。

「人間の涙には、反射性分泌と情動性分泌があるといわれています。眼は、常に涙で潤っていて、角膜に必要な栄養を与えたり、眼が傷つかないようにガードしているんですね。これは反射性分泌によるものなんですが、情動性分泌は感情によって流される涙です。情動性分泌の場合、喜怒哀楽といった感情の違いで、やや成分比が異なる場合もあるんですよ」と教えてくれたのは、『ぎもん・しつもん目の辞典』という著書も持つ奥沢眼科医院の奥沢康正先生。

「涙腺は、三叉神経、交感神経、副交感神経の3つの支配を受けています。悲しいときやうれしいときは副交感神経がよく働いて、薄く水っぽい涙が出るんです。悔しいときや腹が立ったときは交感神経がよく働いて、ナトリウムの多い涙が出ます」(同)

へえ~(驚)。とすると、悔し涙はしょっぱいということですか。

「そうですね。涙を流す量が多ければそれだけ薄まりますが、一般的に交感神経系の涙は塩辛くなります。どれだけナトリウムの量が増えるかは諸説ありますけど。涙の成分は98%が水で、約1.5%がナトリウム、カリウム、アルブミン、グロブリンなどのほか、0.5%のたんぱく質が含まれています。涙は、血液を凝固させたとき上澄みにできる血清の成分とよく似ているといわれるんですが、血清にはたんぱく質が含まれていますから、涙は血清をかなり薄めた感じになりますね。角膜の損傷が激しいときなどは、まれに自分の血清を点眼液に使う場合もありますよ。じつは、涙って人間が排出するもののなかでピュアな生理食塩水に近い一番キレイなものなんです」(同)

心を動かされると、人は涙で感情を洗い流す。その涙が一番キレイな体液というのは何ともできすぎた話ですね。


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