暖房できたり、通信できたり…

「赤外線」っていったいどんな「線」なのさ

2009.01.22 THU


いやホント寒い日が続いてて、コタツのありがたさが身にしみる日々。でもそういやコタツって、赤外線で温かくなるって昔聞いたような気がするけど、よーく考えたら「赤」の「外」なのに赤いってどういうことよ。いや待てよ、ケータイのアドレス交換なんかにも赤外線は使われてんのに、あれなんで熱くならないんだ。だいたい赤外線って何だっけ?

「テレビや携帯電話、電子レンジ、X線検査まで、すべて電磁波が使われていますが、赤外線もその一種。可視光線の赤より波長が長く、ヒトの目には見えません。赤外線は物体からは必ず放射されていて、温度が高いほど強くなる、熱線としての性質もあります。波長の短い順に、近赤外線、中赤外線、遠赤外線と分類されており他の電磁波と同様に、特性によって使い分けられています」(社団法人 遠赤外線協会)

たとえば近赤外線の波長は物体を温める効率はそれほど高くないけど、皮膚表面から数ミリという深さまで浸透するため、静脈認証などに応用されているし、IrDAという赤外線による光通信規格や家庭用リモコンなんかでも使われてる。可視光線にも近いため、防犯カメラなどの光源としても利用されている(サーモグラフィは遠赤外線の強度を解析し温度分布を表示する映像装置なので別モノ)。中赤外線は、赤外線を使った宇宙観測などに用いられている。

「暖房器具や加熱器具の場合には、遠赤外線が多く用いられています。これは遠赤外線の振動周波数が、いろいろな物質の振動周波数と共鳴しやすい性質を持つため。ただし遠赤外線は体に深く浸透するので体の芯から温かくなるなどという表現は誤りです。遠赤外線は、皮膚表面からすぐの部分で共鳴吸収されて分子の振動を活発にし、熱エネルギーに変わる。その熱が血液などで伝わり、体を温めているんです」(同)

先日、近赤外線で光合成する葉緑素=クロロフィルdを持つ微生物も話題になってたし、目立たない(つか見えない)けど赤外線、なかなか役立つ線なのでした。


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