酒は百薬の長といいますが…

昔は子供も飲んでいた!養命酒はお酒? クスリ?

2009.01.22 THU


飲みすぎて体がダルゥ~。そんなときは養命酒が効くって上司が言ってたような。でも、養命酒って酒なのか薬なのかいまいちわからない。養命酒・製造マーケティング部の伊沢隆司さん、教えて!

「養命酒はアルコール分が14%含まれているため酒税法の対象となる酒である一方、薬事法に基づいて製造・販売される薬でもあります。実は、酒店で販売するものと薬局で販売するものでパッケージのデザインを変えています。ただ、特定の疾病を治す効果があるわけではなく、あくまで自然治癒力を高める滋養強壮の薬用酒です」

日本では昔から飲まれていたのですか?

「養命酒は1602年、信州伊那谷の庄屋・塩沢宗閑によって製造が始められました。徳川家康に献上されていたとか、忠臣蔵の赤穂浪士たちが江戸潜伏中に飲んでいたという伝説も残っています。ほかにも、海軍大将の山本五十六が養命酒の愛飲家で、ロンドン海軍軍縮会議に参加する若槻礼次郎全権大使に同行した際に持っていったのが海外デビューとされています」(同)

海外でも飲まれているのですか?

「養命酒は中国やマレーシア、シンガポール、ブラジルなどにも輸出しています。遠洋漁業に出る漁師たちは長期間、船上生活をします。船上に持ち込める酒量には法律で制限があるのですが、養命酒は医薬品でもあったので、疲労回復とともにお酒気分を楽しむ目的で持ち込まれ、それがきっかけで海外に広まったといわれています。またブラジルには日本から移民が持っていき、現地で定着したようです」(同)

幅広い層に愛飲されているのですね。

「アルコールを含んでいるので今は児童向けに販売はしておりませんが、昭和40年ごろまで虚弱体質の児童が多かったことから、『週刊少年マガジン』などに広告を出したり、自動車のおもちゃなどの付録をつけて児童に向けても販売していました」(同)

古今東西、老若男女に愛される養命酒はすごい飲み物なのですね。


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