北米では目撃情報続出!

満月の100倍明るいらしい…「火球」って一体なんだ

2009.01.29 THU

昨年12月、米コロラド州で大規模な「火球」が観測されたらしい。現地天文台の撮影映像によると、約1秒間にわたって夜空を流れたのち、閃光を放って爆発したとのこと。爆発の際の明るさは満月の100倍で、これは過去数年間の観測でも最大規模の明るさだという。また、昨年11月にはカナダでも大規模な火球が観測されており、爆発の瞬間は周辺が昼間のような明るさになったようだ。

ふむふむ。北米はさながら火球銀座の様相を呈しているわけですな。でも、ちょっと待った。そもそも火球って一体何?

「厳密な定義はないんですが、一般的にはマイナス4等星の金星と同程度、あるいはそれよりも明るい流星を火球と呼んでいます。また、隕石が落下する際に上空で光っている状態も含まれます。最近北米で目撃情報が多い? おそらくたまたまでしょう。1~2年前はヨーロッパで多く見られていましたから」(国立天文台・佐藤幹哉さん)

天文学界では火球を専門に調査している研究者はほとんどいないが、世界のアマチュア天体愛好家の間には火球目撃情報の交換フォーラムがある。約130人が登録する「SonotaCoネットワーク」もそのひとつ。彼らはテレビカメラを空に向けて自動観測し、毎夜流星および火球の出現を待ちこがれているのだ。メンバーの一人、植原 敏さんに話を聞いた。満月の100倍明るいって本当なんですか?

「満月はマイナス12等星。星の明るさは1等級変わると約2.5倍明るくなるので、100倍だとマイナス17等星並みの明るさということですね。過去にはさらに明るいマイナス20等星の火球も観測されていますから、本当だといえますね」(植原さん)

うーん、ぜひ見てみたい。そういえば、国立天文台の佐藤さんは「日本では毎年11月ごろにおうし座流星群が活動します。火球も多く見られますよ」と言っていた。夜空にただならぬ光量を発する流星があれば、それは噂の火球かもしれない。9カ月先が楽しみになってきました。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト