トウモロコシ7000年の歴史を探る

生産量ダントツ世界一!?アメリカ、コーン大国の謎

2009.02.19 THU



写真提供/APImages
映画館で必ずといってよいほど売っているポップコーン。でも、なぜポップコーンなのか? 俗に、食べるときに音がせず、投げられても安全だからといわれているが、それならマシュマロとかでもよさそうな気も。トウモロコシ関係の著書を多数手がけている戸澤英男さんに話を聞いてみました。

「もともとトウモロコシはアメリカ大陸発祥で、メキシコの南東では、紀元前5000年ごろの穂軸が発見されています。ポップコーンは、現地の原住民が食べていた伝統料理だったんです。だからアメリカでは、ポップコーンは映画館に限らず、街角で談笑しながらほおばるなど、日本のおにぎり感覚の大衆食。なので、映画館に置かれていることに特別な意味があるとは思えません」

それが映画とともに日本に伝わったのか?実際に様々な説があり、確証のある理由は分からずじまい。では、アメリカではポップコーンに限らず、コーンシロップやコーンフレークなど、トウモロコシ食品が多いのはなぜなんでしょう?

「現在、アメリカでは年間約3億トンものトウモロコシが生産され、シェアは世界第1位の40%を占める。その中心が、東北部に広がるコーンベルトです。そこではハイブリッドコーン(両親双方の形質をあわせもつ一代雑種)と大規模機械化作業により大量生産技術が確立し、生産農家に対する政府の手厚い補助も後押ししています」(同)

それだけ大量生産されていれば、トウモロコシ食品が増えていくのは当然ですね。

「もともと原住民には食用より祭祀儀礼上で用いられており、その後、食糧や飼料などにも転用されていきました。現在では、バイオエタノールや土中で分解するマルチフィルム(生分解性プラスチック)、薬品などにも使われています。いずれも国の補助がいろいろな形で行われています」(同)

古来、アメリカ大陸ではトウモロコシが衣食住、あらゆる面で大きなかかわりを持っていたのか。ひと味もふた味もある弾けたヤツですね!


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト