そういうものと思ってきたけど…

どうして最初の1杯目は「とりあえずビール」なの?

2009.03.02 MON



写真提供/AFLO
「とりあえず全員ビールで!」。新入社員歓迎会が開かれる4月、あちこちでこんな声が聞こえてきます。でも、一体いつから最初の1杯目はビールが定着したんだろう?『ビールの常識 絶対飲みたい101本』(アスキー・メディアワークス)の著者で、ビール研究家の藤原ヒロユキさんに聞いてみました。

「ビールは、昭和30~40年代の高度経済成長とともに大衆化が進み、庶民の日常的な飲み物になりました。初めの1杯はビールでという風潮が出てきたのもそのころ。当時は、日本酒を冷やで飲む習慣があまりなく、お燗をつけるとなると、時間がかかっていたんです。そこで、大勢で乾杯したい時には、一番手っ取り早く、一気に出てくるビールが好まれたのでしょう」

確かに、初めの乾杯は、スムーズに行いたいですよね。みんながビールを頼むなかで、1人だけ熱燗を頼んだら、「空気の読めないヤツ」なんて思われちゃうかも。

ほかにもなにか理由があるの?

「まだ何も食べていない状態で、アルコール度数の高いお酒を飲むと、内臓に負担がかかるうえ、すぐに酔いがまわってしまいます。その点、日本のビールは、アルコール度数が4~5%程度と低いので、初めの1杯に最適なんですよ。ですから、お酒が苦手な人が、乾杯だけ飲酒に付き合う場合にも、ビールはとても適しています。また、ビールに含まれる炭酸や、ホップの苦みが胃腸への刺激となって、食欲を増進させる効果もあるんです。だから、食事をおいしく楽しむという意味でも、最初にビールを飲むのはオススメなんですよ」

体に負担をかけないうえ、食欲も増す、なんとも理にかなった飲み方だったんだ!

「ビールは、陽気に高揚できる飲み物。大勢で集まって、ざっくばらんに打ち解けたい時には、ピッタリだと思いますよ」

初めの1杯は、やっぱりビールで景気づけしたいですよね! じゃ、とりあえず今晩、飲みに行きますか!?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト