流行っているのは日本だけ!?

日本人はどうしてこんなに血液型診断が好きなのか?

2009.03.19 THU



撮影/森カズシゲ
血液型別に行動や性格を分析した『自分の説明書シリーズ』が累計540万部を突破するなど、根強い人気の血液型診断。僕らが幼いころから日本では「A型の人は几帳面」など、血液型ごとにステレオタイプな性格イメージが定着している気がするけれど、これっていつごろ生まれたんだろう?

「血液型が発見されたのは1900年で、それから約20年間世界中で血液型と性格についての研究が行われました。その研究結果を参考に、心理学者の古川竹二氏がまとまった学説にして発表したのが、1927年のこと。今でこそ血液型診断は遊びの一種として親しまれていますが、1920年から1930年代にかけては学問的に根拠のある説として考えられていたんです」と語るのは、帯広畜産大学・大学教育センターの渡邊芳之教授。

この古川学説は、1930年代に入ると医学者を中心に批判を浴び、消えてしまったとか。しかし、能見正比古という作家が同学説を参考にして、独自の「血液型人間学」についてまとめた本を1973年以降に続々出版し、第一次血液型ブームを巻き起こしたという。でも、こんなに血液型診断がブームになるのって日本だけ?

「血液型ブームは4つのタイプが絶妙なバランスで存在する日本だからこそ、成立するものだと考えられます。日本人は、A型が約40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%と、比較的どの血液型もまんべんなくいます。でも、外国では血液型の分布がかなり偏っていることの方が多いんですよ。たとえば南米のグァテマラでは、O型人口が全体の95%を占めています。こうなると血液型で性格を診断する意味がありませんから、まず流行らないでしょうね。また、日本人は他人に気を使い過ぎる傾向があるので、そのぶん他人の性格や自分との相性が気になるのではないでしょうか」(同)

なるほど。科学的根拠がなくても、血液型診断が流行るのにはちゃんと理由があったんですね。


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