中国4000年の歴史はガセ?

誕生はほんの150年前!麻雀の意外なルーツとは

2009.04.02 THU



撮影協力/麻雀博物館http://museum.takeshobo.co.jp/
中国で麻雀(マージャン)を世界無形文化遺産に申請すべきか議論になっているらしい。中国側では「麻雀の起源は中国なのに、普及に力を注いでいるのは日本」と危機感を感じているのだという。たしかに、最近もオンラインの対戦ゲームが流行ったり、女の子のプロ雀士がたくさん登場したりと、日本では麻雀文化がどんどん進化している。とはいえ、じつは中国と日本の麻雀って、その由来は同じでもゲームの中身は全然違っていたりするのだ。

「中国と日本の麻雀は役の種類や点数計算の方法などさまざまな面で違います。麻雀牌そのものも『ゲタ牌』と呼ばれる日本より大きな牌を使うことがよくあります。またフリテンといって、日本では自分が捨てたのと同じ種類の牌で和了れないんですが、中国ではフリテンOKという場合が多い」。こう説明するのは、日本プロ麻雀協会事務局の吉田さん。

19世紀後半の中国で馬弔や、天九牌と呼ばれた遊戯が融合して生まれたといわれる麻雀が日本に伝わったのは明治末期。夏目漱石が東京朝日新聞1909年11月19日付で紹介したのが最初で、日本各地に広まったのは1920年ごろだったという。しかし、その中国伝来の麻雀は太平洋戦争による日中関係の悪化などによってほぼ絶滅。かわりに戦後広まったのが、進駐軍の米兵によって改良された米国式の麻雀だったのである。

「たとえば『リーチ』という有名な役がありますが、これはポーカーで相手と同じ数のチップを出してゲームを続行する『コール』にヒントを得て米兵が使い始めたといわれています。同じ牌を2種類ずつ集める『チートイツ』も戦後生まれた役で、やはりポーカーのツーペアからきているという説があります」(同)

もともと中国の麻雀はゲーム性よりも数多く和了ることを目的としていて、ギャンブル性も高い。相手の手を読み、頭を使って勝負するのが最大の魅力である現在の麻雀が日本に定着したのは、その国民性に合っていたからともいえる。中国4000年の歴史を持つ麻雀は(ほんとは約150年)、日本で独自の進化を遂げていたのである。


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