美女ロボット登場で話題騒然

ヒト型ロボット開発の最前線に迫った!

2009.04.23 THU



写真提供/産業技術総合研究所
先月16日、独立行政法人産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が公開したヒューマノイド、すなわちヒト型ロボット「HRPー4C」に世間(のおもに男性)は騒然となった。左の写真を見てほしい。名前こそ堅いが、暗い部屋にいっしょにいたら妙な気分になりそうな美女ロボットなのである。

開発費は2億円。42個の高性能モーターやニッケル水素バッテリーなどを内蔵しながら、生身の人間と同程度の軽量化に成功した。同研究所知能システム研究部門副研究部門長・横井一仁さんが「人間に近い外観と動作性能の実現に苦労しました」と振り返るように、ファッションモデルの歩行動作を解析した新技術も盛り込むなど、従来のロボットの動作イメージを超える。

Impress Watch「Robot Watch」(http://robot.watch.impress.co.jp/)のメインライター、森山和道さんは言う。

「『HRPー4C』のすごいところは、首から下の部分で本当の人間サイズを実現した点です」

なるほど。では、もしかしてヒト型ロボットの実用化、量産化も近い?

「道のりはまだまだ遠いでしょう。人間の持つ複雑な動作を実現することはもちろん、コスト削減も大きな課題。また、そもそもロボット自体はプラットフォームに過ぎません。現時点での研究の主目的は家事、介護、エンタテインメントなど、用途に合わせたアプリケーションの開発。ただ、人目を引きつけるという意味で、外装はより重要になってくるはずです」(同)

実際、産業技術総合研究所には「HRPー4C」公開直後から取材依頼が殺到している。

前出・横井さんに「あんまり人間そっくりに作ると感情移入してしまいませんか?」と聞くと、「そういう研究者もいますね。ただ、彼らはリアルな顔じゃなくてもロボットに感情移入しますから(笑)」とのこと。

10年後か、20年後か。誰もが感情移入してしまうほどのヒト型ロボットの誕生が待ち遠しいですね。


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