5月20日はローマ字の日!

身近だけど意外と知らないローマ字の秘密に迫る!!

2009.05.21 THU



ヒムロイサム=写真photography ISAMU HIMURO
知っていましたか? 5月20日はローマ字の日。パソコン入力にローマ字を使っている人は多いと思うけど、どうして使われるようになったのかあまり知られていない。せっかくのいい機会、秘密を探るべく、財団法人「日本のローマ字社」理事の清水正之さんにうかがった。

「そもそもローマ字というのはA~Zのアルファベット26文字を指す言葉で、表記形式のことではありません。A・B・Cは英字とみられがちですが、もともとはラテン語の文字なんです。過去に隆盛を誇ったローマ帝国で使われていた文字、という意味合いで、他の国でもアルファベットのことを『ローマンレター』と呼ぶところは多いですね」

日本でローマ字表記がみられるようになったのは1500年代。ポルトガル・スペインなどの宣教師が、日本語の音を自分たちが使っている文字に置き換えて記述したことがきっかけだとか。

「この時代の日本語で書かれた文は、どんな話し方をしていたか『音』がわかりにくいんです。その点、ローマ字の文は当時の『音』を知る手がかりとしてとても役に立ちます」

たしかに、読み方はわかりやすいです。でも、表記方法は1つではないですよね?

「現在、日本で使われているローマ字の主な表記法は2種類です。ひとつは英語発音をもとに、医師のヘボンが考案した『ヘボン式』と呼ばれるもの。駅の表示などで目にします。もうひとつは、日本語の発音をもとに、物理学者の田中舘愛橘氏が考案した『日本式ローマ字』と『ヘボン式』の折衷案として誕生した『訓令式』。政府公認の表記法で、小学校で習うのも、キーボード入力に比較的近いのもこちらです」

戦前までは訓令式に統一されていたのが、戦後、駐在する米軍が読みやすいヘボン式が再び使われはじめ、現在に至るまで2通りの表記が混在したままなんだとか。

「ローマ字の日」は日本式を考案した田中舘氏の命日を、一日前倒しして1955年に設立されたもの。知らないだけで長い歴史があるんですね。


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