アレをコレで代用してみたら・・・

第6回 種飛ばし大会の“変わり種”を飛ばす!

2009.06.03 WED

アレをコレで代用してみたら・・・


佐藤錦発祥の地・山形県東根市で行われる「さくらんぼ種飛ばし ジャパングランプリ」。3つの部門に関東や関西からの参加者も含め、老若男女1000人がチャレンジするというビッグな大会で、参加賞はもちろんサクランボ(佐藤錦50g)だそう。

種を遠くへ飛ばすコツは?



全国各地で開かれている様々な種飛ばし大会。町おこし的イベントが多いようですが、どの程度の記録が出ているのでしょう。また、遠くへ飛ばすコツや、記録が出やすい種の形などはあるのでしょうか。

調べたところ、サクランボ、ウメ、カキで好記録が出ているようで、それらの大会の関係者に取材してみました。

●高田梅種とばし選手権世界大会(福島県・会津美里町)
毎年6月に開催、今年で16回目。梅の品種は高田梅で、その梅漬けを使用。世界大会らしく総合優勝は賞金300ドル。標準記録(中学以上の男性は10m)突破で「達人の証」を進呈。
大会記録/15m26

●さくらんぼ種飛ばし ジャパングランプリ(山形県・東根市)
毎年6月に開催。高級品種である佐藤錦を使用し、一般の部の優勝商品は佐藤錦2kgと温泉宿泊券。公式ルールを制定、仙台などでも大会を開催している。
大会記録/16m00

●全国柿の種吹きとばし大会(鳥取県・南部町)
名産の富有柿を使用。毎年11月23日に開催され、今年で21回目。メンズ部門、レディース部門の優勝商品はハワイ旅行。
大会記録/17m77

各大会、落下点ではなく種が転がって止まった地点までの距離を計測するようです。しかし、どうすればこんな記録が? 共通のコツは、唇をすぼめて飛ばすことや果肉をきれいに食べること。なぜでしょう。

「唇を筒状にすぼめると鉄砲のようになり、初速が出やすいんです。ただ、果肉が残っていると空気が漏れるためによく飛ばず、着地後の転がりも悪くなります」(東根市観光物産協会・細矢さん)

ところで、飛ばす角度は関係あるんでしょうか。

「角度は45度の放物線を描くのが理想です。ただ、屋外は風の影響を受けることもあり、大会ルールでは追い風10m以上の場合、参考記録になります。また、科学的には立証されてないようですが、ゴルフなどでは風の隙間に入るとよく飛ぶといわれているそうですよ」(同)

風のマジックが。また、どの大会も種を選ぶのではなく、果肉を味わってから競技スタートのようです。カキの種飛ばしでは、種の形が記録を左右する場合も。

「種が少し丸みを帯びていると転がりやすくなるんです。参加者がカキを食べて出てきた種を使うので、運不運もありますね。また、飛ばすコツとして、反動をつけて飛ばす方も多いですよ」(南部町役場産業課・糸田さん)

なるほど。種飛ばしは、種の形、テクニック、気象コンディションの3つが揃ったときにすごい記録が出るようです。遠くへ飛ばすのはけっこう難しいのかも。
今回、種飛ばしを試みたのは、トロピカルなものから酸っぱいものまで7種類。明らかに種飛ばしには向いていないビッグな種もまざっていますが、とにかく試してみなければわかりません。

アボカドやマンゴーの種飛ばしに挑戦!



ウメ、カキ、サクランボでは、15m以上も飛ばす人がいるという種飛ばし。ほかにも、その記録に迫るような種があるのではないでしょうか?

計7種類の種を試してみました。事前に調べたコツを参考に、空気が漏れないよう口を筒状にし、体を反らして反動をつけてナナメ45度へプッ! 各3回飛ばした結果、記録は。

アボカド 最高6m28 平均4m68
スイカ 最高4m54 平均3m05
マンゴー 最高4m25 平均4m03
アメリカンチェリー 最高4m17 平均3m71
プラム 最高3m96 平均3m41
パパイヤ 最高3m94 平均3m26
レモン 最高3m13 平均3m04

競技者:宮田文郎
天候:くもり 追い風約1m

低調すぎです。上半身の反動にあわせ、口から種を飛ばすこのタイミングがあわず、また、ナナメ45度へ上げるのも難しい。こんな記録でなんですが、それぞれの種について語らせてください。
顔のすぐ左にブレて写っているのがマンゴーの種。体を回転させながら強引に飛ばしました。熱中する僕の横を水上バスや散歩の人が通り過ぎたのですが、かなり怪しい人だと思われていたでしょう。
まず、スイカ、レモン、パパイヤ。小さくて息をうまく当てられず、空気が漏れて効率が悪いです。スイカは1度だけ好記録が出ましたが、奇跡のようなものです。また、3種類とも落下後、転がって距離をかせぐことなくすぐに止まってしまうことも多かったです。一つの実からたくさん種がとれ、準備は楽なんですが。

プラムとアメリカンチェリーは、飛ばす際に空気の漏れがさほどなく、飛ばしやすいといえるでしょう。ウメやカキ、サクランボで大きな大会があるように、種飛ばしは1cm~3cmぐらいの種が適度な大きさなのかも。ただ、プラムは扁平型なことや、種の周りに繊維質が残ることなどから、アメリカンチェリーより転がりにくい印象も受けました。

マンゴーは、巨大な扁平型の種。口に入りません。実は、歯で挟んでハンマー投げのように回転してリリースしました。口で投げたという方が正しいかもしれません。これは、種飛ばしではない気もします。楽しいんですが。

最後に、アボカド。口に入れた際、種が大きく感じられますが、飛ばしてみると落下後に勢いを増すかのように地をはっていきます。落下地点はほかの種と同じでも、転がり具合がすばらしい。球形に近く、重みがあり、種と果肉がしっかり剥離できるのが利点なのかもしれません。

以上のことから、アボカドやアメリカンチェリーのような、1cm~4cmぐらいで球状の種がもっとも適しており、ダイナミックな種飛ばしを楽しめることがわかりました。パパイヤのような小さすぎる種は、飛ばしにくいうえに、飛ばしたあとで探すのも大変です。

ただ、どの種を飛ばすにしろ、個人的にはかなりの鍛錬が必要なようです。種のある果物や野菜中心の食生活を心がけ、練習に励みます。 種飛ばし大会が行われているものでは、
サクランボやカキ、ウメなどの種がよく飛ぶようです。
ほかの種でやってみた結果、
丸くてよく転がるアボカドが種飛ばしに向いていると判断できました。
みなさんも、バーベキューなどの際に、
楽しんではいかがでしょうか。
ただ、遠くへ飛ばすには練習が必要です。
そして、今回撮影者とふたりで実験したのですが、
少人数で屋外でやるのは非常に恥ずかしい!
仲間に負けたくないという方は、
人目に触れない室内で練習を積むのがいいかもしれません。

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