お食事中の方はすいません

うんちが茶色くてクサい理由を説明できる?

2009.06.04 THU



イラスト:藤田としお
唐突だけど、うんちはなぜ茶色いのか。あまりにもあたりまえの光景なので、子どものころに感じていた疑問を忘れていたが、考えてみれば他の色のうんちなんて健康ならまずお目にかかれない。なんでうんちはいつも茶色なんだろう。

そんな小学生みたいな問いに対し、いちばん端的に答えてくれるのは、なんといっても子ども向けの本である。で、都内の子ども図書館に行ってみると、そこには「うんち」と名のつく本が20冊以上もずらり。たとえば『食べ物とうんち』という本ではうんちが茶色のナゾをこう説明する。「うんちをこんな色にしているのは、じつは『たん汁』なのです。たん汁には、こわされた血液(赤血球)からつくられた黄色い物質がふくまれています。だからうんちも黄色いのです」

数々のうんち本いわく、食べものはまず食道から胃に入って消化され、次に小腸に行く。この小腸の胃に近い部分を十二指腸といい、そこでは小腸が栄養を吸収しやすくするために「腸液」や「すい液」などの消化液で食べものをさらにドロドロにする。そのひとつが胆のうから出てくる「胆汁」で、この胆汁のビリルビンという色素が黄色いため、うんちが茶色っぽくなるのだという。だからおしっこの色も黄色っぽいのである。

ちなみに子ども向けのうんち本ではうんちがクサい理由も解き明かされている。小腸で栄養を吸収された食べものは大腸でさらに細かく分解され、いよいようんちに近づいていくわけだが、このとき腸内の細菌がクサいガスを出すのだ。おならがクサいのもそのためで、岩波ジュニア新書『ヒトのからだ事典』によると、そのクサいガスの成分とは「スカトールなどのイオウ化合物」。スカトールはギリシャ語で「糞」を意味し、糞尿マニアをさす「スカトロ」の語源ともいわれている(笑)。でもその一方、じつはスカトールは香水やお茶の原料として有名なジャスミンの香りの成分だったりもするという。じゃあ、うんちだけがなぜあんなにクサいのか。うんちをめぐるナゾはますます深まるのである。


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