日本の人口は減る一方なのに…

なぜか人口が増え続ける滋賀県のヒミツとは?

2009.06.04 THU



イラスト:村田らむ
年々出生率が低下し、人口が減っている日本。だけどそんななか、全国で2つの県だけが2025年まで人口が増え続けるとの国勢調査の結果があるらしいです。その県の一つは出生率が高いという沖縄県。そしてもう一つが滋賀県なんです。滋賀県って琵琶湖のイメージくらいしかないんですけど。国立社会保障・人口問題研究所の小池司朗さん、滋賀県の人口は増えているんですか?

「最新の推計では滋賀県の人口のピークは2015年で、140万6000人になります。全国的にみて出生率が特別高いわけではない滋賀県ですが、それでも人口が増えている要因の一つが大都市へのアクセスの良さ。京都まで約30分、大阪まで約50分なので、大都市で働く人が流出しているのでしょう。特に名神高速道路や東海道新幹線が通る草津市は、滋賀の中でも交通網が充実しており、人口の増加率上昇が顕著です」

20~30代が広くて安い土地を求め草津市にやってくるのだとか。でも、東海道本線も、名神高速道路も昭和の時代から通っていたはず。交通の他にも何か秘密があると思うのですが?

「ベッドタウン化以外に、立命館大学などの7つの大学が滋賀県内に設立・移転をしたことや、京都や大阪などの大企業が滋賀県に進出し、雇用が創出されたことも人口増加につながりました」と教えてくれたのは、滋賀県庁企画調整課の浅見裕見子さん。

「たとえば、エレベーターメーカーのフジテック本社、半導体製造装置メーカーの大日本スクリーン製造の事業所などが新たに滋賀県内に設立され、雇用口が広まりました。これらの事業所および工場は、大都市では確保しにくい広い土地をもち、大都市への交通が便利な滋賀の良さに気がつきやってきたのでしょう」

自然が豊かで大都市へのアクセスも良好。そして広い土地が安価で手に入るこんなに良い条件がそろっている場所も他にはないかも。だからこそ滋賀県は発展し続けるんですね。


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