ラーメンのない人生なんて…

第3回 ラーメンって体にいいの? 悪いの?

2009.06.29 MON

ラーメンのない人生なんて…

数年前に今の住まいに引っ越して来て、
近所に見つけたラーメン屋のつけ麺がうまいこと! 

月1ペースで通っていましたが、先日、潰瘍性大腸炎になってしまい、
ラーメンは年に1度も食べられなくなるかも。

こんな悔しいことはありません! 
健康に非常に良くて脂がまったくないのに、
ものすごくおいしいラーメンってありませんか!? 
ぜひ教えてください!!

投稿者:ゆぅたさん(神奈川県/男性/24歳)

健康に良いラーメンか。

ラーメン好きの間では「ラーメンに健康は求めない」
という声もありますが、長く食べ続けていきたいだけに、
「体によい」ラーメンも気になったりします。

というわけで、今回は栄養学的なアプローチから、
ボクらの日常食・ラーメンを掘り下げていきます!

健康第一!(もちろんラーメンも第一!)を合言葉に、
しっかり調べてみますよ~!!
しっとり食感のチャーシューが浮かぶ、マイルドかつ濃厚な豚骨魚介スープ。こんな絶品スープを残すのは…ラーメン好きには切なすぎます!(写真『らーめん はやし』渋谷)

ラーメンって、やっぱりカロリーが高いの!?



ジューシーなチャーシューがドカン。麺とスープが一体となり、表面には脂がツヤツヤ光るラーメンを見たら?

「ウ、ウマそ~!」(口中に湧き出る唾液をおさえつつ)

そんな動物的本能と同時に

「カ、カロリー高そ~!」(ちょっと出たお腹をおさえつつ)

とも思うのではないでしょうか。

そういや子どものころ、母親に「塩分のとりすぎになるから、ラーメンのスープは残しなさいッ!」なんて言われた記憶も蘇ってきます。次第に存在感を増しつつある下腹に困り始めたボクなんか、ラーメンのカロリーは大いに気になるところ。

まずは、『やせる食べ物が一目でわかる カロリーBOOK』を監修した管理栄養士・健康運動指導士の浅野満美子さんに、ラーメンの栄養について教えてもらいました。

「ラーメンは素材も具材も千差万別ですけど、一般的な醤油ラーメンは約500kcal。豚骨ラーメンだと550kcalぐらいでしょうか。ただ、コッテリを売りにしているお店では1杯800kcal、あるいはそれ以上のカロリーになるラーメンもあります。ご飯(255kcal)に換算すると、普通の醤油ラーメンは2膳と一口、コッテリ系ラーメンなら約3膳分です」

おっ、ビッグマック(545kcal)、カツ丼(800kcal)などと比べてみても、それほど高カロリーなわけじゃないみたいですね。あっさりスープなら、丼の底が見えるまで完食しちゃっていい!?

「『ラーメンのスープは極力残すのがベター』といわれますが、気にすべきはカロリーだけではありません。塩分や脂質を摂りすぎてしまいがちなのが問題です。特に脂 質は要注意! メタボお腹は『脂肪』が大きな要因です。一般的な豚骨ラーメンの脂質は1杯約10gですが、このうち麺の脂質は2.4g(生麺140g)にすぎません。つまり、脂質を減らそうと思ったら、スープを残すのが手っ取り早いのです」

R25世代の男子が1日に摂取すべき脂質量は約約66g~88g(18~29歳男性の目安)とされています。一般的な豚骨ラーメンの脂質が約10gってことはラーメン1杯そのものは、破壊的なほど高脂質・高カロリーとまではいえないようですね。

「昼がラーメンなら、夜は和食系をチョイス」みたいな対策をとれば、メタボとは無縁のラーメン生活が実現するかも?
『胡心房』が女性限定で提供しているヘルシーセット(980円)。コンニャク麺を用いたラーメンにサラダとデザートがついて、トータルで500kcal以下を実現

ヘルシーラーメンの食べ方を研究してみた



ラーメン食べ歩きを堪能しまくっていた、ある休日のこと。なんだか無性に野菜ジュースが飲みたくなって、コンビニに駆け込んだことがありました。カラダが欲していたんでしょうかね、やっぱり。

と、ここで疑問が一つ。ラーメンには、どんな栄養素が欠けているんだろう?

「栄養素としてはビタミン、ミネラル類、食物繊維が足りませんね。つまり、ラーメンには野菜が不足しているということです」(管理栄養士・健康運動指導士の浅野満美子さん)

ボクが野菜ジュースを欲したのは本能的なものだったのかも。ラーメンに野菜をふんだんに乗せ、サイドメニューに「10品目サラダ」を取り入れている『胡心房』店主・野津理恵さんも、栄養士の浅野さんと同意見です。

「確かに、ラーメンを食べても野菜の栄養素は摂りにくいと思います。そこで、当店ではサイドメニューにサラダを加えました。生野菜はビタミンが壊れないし、食感も見た目もさっぱりしています。さらに、スープは必要以上の脂は取り除き、体にやさしいラーメンを提供しています。女性限定ですが、コンニャク麺を用いてカロリーをおさえた『ヘルシーセット』も用意。私自身、万年ダイエッターですから、体重を気にするラーメン好きの気持ちがよくわかるんです(笑)」(野津さん)

なるほど、野菜+ラーメンって、確かに体に良さそう。トッピングやサイドメニューを注文する際は、どんな工夫をしたらいいの?
見てみ! この脂。『胡心房』では豚頭、豚骨、豚足、豚皮を炊きあげ、魚介素材を加えたスープを冷蔵庫で一晩冷やしてから、余計な脂分を取り除いている
「モヤシ、ネギ、キャベツがあったらトッピングしちゃいましょう。ネギに多く含まれるアリシンは、豚に多く含まれるビタミンB1の吸収をサポートしてくれます。あと、ラーメンは塩分が多いですから、塩分排出効果のあるカリウムを含んだキャベツも◎。サイドメニューは、ラーメン専門店なら餃子ぐらいしか選択肢がないかもしれませんが、それならキャベツがたっぷり入った野菜餃子を選びましょう」(浅野さん)

餃子! ラーメンとの相性はバッチリですよね。生ビールのお供に餃子をつまみ、シメにラーメン。夏はこのトリオが最高ですよォ!

「ただ、その頼み方はお腹の脂肪と要相談ですね。背脂系ラーメン800kcalなら、餃子350kcalにビール1杯180kcalを加えてトータル1330kcal。それだけで、成人男性が一日に摂取すべき総カロリー量の半分に到達してしまいますから」(浅野さん)

ムムムボクにとってはつらい結論が突きつけられてしまいました。これからは「お品書きはラーメンのみ」というストイックなお店か、ヘルシーな野菜メニューが充実したラーメン屋さんに通わざるを得ないかなぁ(結局ラーメンは食べるんだけど)。 というわけで、今回はラーメンと健康について、あれこれ調べてみました。

ボクらが愛してやまないラーメン。
背脂コッテリギトギトな一杯も、時にはオーダーしたくなっちゃうもの。
この連載第1回で、石神秀幸さんが分析したように、
ボクらがラーメンにハマるのは「油脂」の影響が大ですからね。

とはいえ、今回の取材で、トッピング、サイドメニューでは
野菜をオーダーするように心がけたり、
食べ方を再考したりすることで、健康に配慮した
ラーメンライフを送れることがわかりました。
ヘルシーを重んじるラーメン職人さんも増えてきていますしね!

さて、次回は「ラーメン激戦区」についてリポートしてみます。
皆さんがハマっている激戦区、ラーメン街道があったら、ぜひ投稿くださいませ。

いや~、ラーメンってホンットにいいものですね~。
では、また!

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